ラオス、ミステリアス

こんにちは。

梅雨ももうすぐで明けそうですが、梅雨が明ければ夏真っ盛り。

今年の日本はどこまで暑くなるのでしょうか。

そして、近年当たり前になってきたゲリラ豪雨。

このゲリラ豪雨というもの、これはいわゆるスコールですよね。

バリ島などを旅行すると、晴れていると思ったら急に大雨が降って、そのあと、また晴れる、というような瞬間的な雨はスコールとして有名で、亜熱帯地方の東南アジアによくある風景ですね。

そのうち、日本も亜熱帯地方の仲間入りをしてしまうのでしょうか?

さて、今月は東南アジアの小国からミステリアスなコーヒーをお届けします。

ラオス豆1

7月の世界の限定コーヒーは、

アジアの新興コーヒー生産国であるラオス。

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6月の中国雲南省コーヒーに続き、アジア新興コーヒー第2弾です。

限られた生産 農園より集荷したラオスのウオッシュドコーヒー。

国の南に隣接するカンボジアまで続いて、東シナ海へと悠々と流れる 大河・メコン川に抱かれた牧歌的な国ラオス  東南アジアの唯一の 内陸国であるこの国は、成長著しい東南アジア圏の中でも人口増加 が緩やかで非常に牧歌的な雰囲気を強く残します。

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さて、その味は、

ラオス豆2

スモーキーな独特の香り。

その味は、まず酸味がはじける!一瞬、舌の上で強く感じますが、

決して後引くことはなく、とても心地良い。

しっかりとボディのある風味ですが、スムーズでとにかくクリーン。

ほんのり豆の香ばしさとあいまった苦味が余韻する。

太いようで繊細、複雑なようでストレート、

ミステリアスなコーヒーです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

雲南は思茅(シモン)の魅惑

こんにちは。

先月は暑い日が続きました。ほとんど夏のような気温の日もありました。

インドでは史上最高気温の51度!をラジャスタン地方で記録したそうです。まさにサウナ状態。

今年の日本の夏はどうなることやら。

さて、6月の世界の限定コーヒーは、

珍しい中国からのコーヒー、
「雲南 アラビカ 思茅(シモン)」です。

コーヒー豆全体

中国の雲南省は、プーアール茶など茶葉の生産で有名ですが、実は、世界的なコーヒー需要の高まりから、コーヒーの新たな生産地としても現在、注目を浴びています。

コーヒーチェリー

こちらの雲南アラビカコーヒー「思茅(シモン)」も、標高 1300mの肥沃な赤土の山岳地帯で、恵まれた環境で栽培されています。

赤く熟した実を丁寧に一粒一粒摘み取り、 清流を利用した水洗処理によって精製。脱穀された生豆は、少しの雑味も出さないように比重選別され、さらにハンドピックされています。

コーヒー精製

西原珈琲店では、南米やアフリカの有名産地だけでなく、このようなコーヒーのニューワールドにも目を向け、本当に上質なコーヒー豆だけを皆様にご紹介してまいります。

(シモン・思茅という名前は、何か奥ゆかしい仏教用語のようですが、由来は、雲南省思茅という地名からきています。)

さて、その味は、

コーヒー豆アップ

淹れたてのコーヒーから漂う、香りは強く伸びやかです。

口に入れた瞬間、苦味に少し驚きますが、

そこから、しっかりとした豆の深みが舌の上を転がります。

酸味もありますが、不思議と後引かず、すっと消えていきます。

名残惜しい気がして、再びカップを口に、、、

全体的に軽やかなテイストですが、豆の深み、香り高さを楽しめるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

 

コスタリカ深煎り豆、広がる香ばしさ

5月の限定コーヒーのお知らせです。

とはいえ、既に21日、遅くなってしまい申し訳ございません。記事を書く時期にちょうど季節の変わり目の風邪を引いてしまいました。

皆様もこの時期の風邪にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今月の限定コーヒーは、

コスタリカからのコーヒー
「コスタリカ トリアルバ アキアレス」です。

コスタリカ

コーヒーの名前の由来である「トリアルバアキアレス」、首都サンホセから南東に1.5時間の場所に位置するコスタリカ最大の農園です。

農園

農園は熱帯雨林に覆われ、農園内には湧水、水路があり、コーヒーの木々に潤沢な水を提供しています。

農園2

さて、その味は、

コスタリカ

まろやかな風味の中に、豆がしっかりと香ります。

焙煎は少し深めで苦味もじんわりと広がります。

口の中で直接豆をかじったような魅惑の香ばしさを楽しめるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

 

ちなみに私もコスタリカのあるコーヒー農園に訪れたことがあります。

コスタリカは自然豊かで観光資源を大切にするとても素敵な国です。

熱帯森林、ジャングルなどをめぐるツアーも充実しています。機会があれば是非旅行してみてはいかがでしょう。

アフリカの苦味、雄大な湖、高原のみずみずしさ~マラウィコーヒー

4月は新年度、新学期、始まりの月ですね。

街中には初々しい新入社員、繁華街には新大学生を見かけます。

そして桜の季節です。何度見ても心奪われる桜の美しさ。

今年は例年より長く咲いていたようにも思いました。

どんな花見を楽しみましたか?

さて、4月の限定コーヒーは、

マラウィ共和国からのコーヒー
「ビフィアヒルズ農協」です。

コーヒー豆

マラウィ共和国をご存知でしょうか。

国旗

アフリカ大陸に位置し、国土のほとんどを高原と大きな湖が占めています。

マラウィのコーヒー栽培は1878年、スコットランドにあった1本のコーヒーの木が移植され、広まったとされています。

農園

ほぼ国内全土でコーヒーが栽培されていますが、主要産地は北部高地、中部高地、南部高地です。

主な輸出先は南アフリカ、スイス、ドイツ、英国となっています。日本の入荷量はわずか230袋(2012年実績)程度となっています。それゆえ、街で、マラウィコーヒーは見かけることはないかと思います。

コーヒーバッグ

さて、その気になる味は、

コーヒー豆

まず感じる強い苦味、湿った木の皮のようなフレーバー。

ここ最近は、飲みやすいバランス感の良いストレートコーヒーが続いていましたが、コーヒーの苦味の迫力をガツンと思いださせてくれる力強い味わい。

一方で、後味はみずみずしく、すっきりとしているところが、このコーヒーが一筋縄でいかない個性と言えます。

アフリカの大地の力強さ、高原の涼やかな気候と雄大な湖が生み出した味わい、ビターコーヒーが好きな方、是非ご賞味ください。

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

コーヒーがつむぎだす物語 ~希少ミャンマーコーヒー

3月になり、急に冬に逆戻りする日もありながらも、

ぽかぽかと陽気な日がやってきましたね。

桜が咲くのが待ち遠しいですね。何度見ても心を奪われる桜の不思議です。

管理人は例年桜が散ると治まる花粉症持ちですから、散るのも待ち遠しいというジレンマな季節でもあります。(笑)

さて、3月の限定コーヒーは、

なんとミャンマーからのコーヒー
「ピン・ウールウィン」です。

ミャンマーコーヒー豆

ミャンマーといえば民主化運動のスー・チーさんが有名ですが、

軍統治政府が、近年民主化されたことによる、新しいアジアの成長市場として期待されている国です。

ミャンマー産コーヒーは珍しく、管理人もなかなかお目にかかれることはありません。

生産量はまだまだ小さいため、同アジア地域の有名産地であるマレーシア・インドネシアなどに隠れてしまっています。

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ご紹介するピン・ウールウィンは、ミャンマー北部マンダレー地方シャン高原にある都市名です。

この街はイギリス植民地時代、避暑地として開発されため、英国風の町並みが残っています。

ミャンマーのコーヒー栽培は、意外に古く、1885年宣教師によってロブスタ種の栽培が始められ、アラビカ種の栽培はその後1930年にシャン州から始められました。

近年コーヒーの栽培面積は広がってきており、北部高地は、肥沃な赤土と適度な降水量があり高品質なアラビカコーヒーを生産するポテンシャルを秘めていると言われています。

ミャンマー生豆

さて、その気になる味は、

ミャンマーコーヒー豆アップ

初めて食す南国の果実をかじった時のように、甘味を中心に芳醇な風味が口の中に溢れだします。

一気に、不思議な豆の世界に心が運ばれてしまいます。

深いコクと伸びやかな香り、舌触りはとてもまろやか、心地よくストーリーは進んでいきます。

飲み込んだ後に残る渋さで、はっと我に返る、、、

コーヒーの味や香りも様々ですが、その魅力は味わいそのものよりも、

その豆と焙煎がつむぎだすめくるめく物語の面白さに浸ることが醍醐味なのかな、

そんな風に思わせてくれたコーヒーでした。

飲みやすく、奥行きのある味わい、ミャンマーのこれからのコーヒーにとても期待したいと思います。
管理人も太鼓判の新ブランドです。是非、この貴重な体験を味わってみてください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★

 

弾ける酸味 みずみずしい甘み 春と一緒に訪れたブルンジコーヒー

今日は2月14日バレンタインデーですね。

街へ出掛けると、いたるところで色鮮やかなパッケージに包まれたチョコレートが並んでいました。

春一番の暖かい風が吹き、先週までの寒さが嘘のようです。

人々は春らしい薄着のファッションで外を歩くのを楽しんでいます。
急な季節の変化を感じると、なぜか、とっても懐かしいような気持がするのは私だけでしょうか?

さて、2月の限定コーヒーは、

ブルンジ共和国「ドーレラバリミイ」です。

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ブルンジ、という国名はなかなか耳慣れないですよね。

中部アフリカの内陸で、ルワンダ、タンザニアに挟まれる位置にあります。

人口約1000万人の小さな国で、最大の産業はコーヒー・茶です。ほとんどの労働者はこれら農産業に従事しています。

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ブルンジでは2008年よりコーヒー産業が自由化されました。

それまで収穫地域が異なるコーヒー豆を一緒くたに混ぜて出荷されていたものを、細かく精選場(ウォッシングステーション)毎に管理・出荷されるようになり、高品質な豆の供給が飛躍的に進化していきました。

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以前にもカゴンベというブルンジの精選場の名を冠したコーヒーをご提供したことがありました。

「ドーレラバリミイ」とは、カヤンザ県カバロアにある組合の名前です。

カヤンザ県はブルンジの中でも特に高品質なコーヒーを生産するエリアです。

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その香りは、雨が降った後の木の皮のようなやさしい心を落ち着かせるアロマです。

口に含むと、弾ける酸味、そしてみずみずしい甘味がついてきます。

そして、余韻となるコク。渋みなどはほとんどなく、すっきりとクリーンな味わいです。

まるで春の訪れを教えてくれるような楽しいコーヒーです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

 

暖冬、柑橘のアロマ コスタリカ セントタラスコーヒー

明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年の正月は本当に暖かく、外にて、ふとコートを腕にかけて、という瞬間もちらほらありました。名古屋では雪の1月も珍しくないですが、そんな気配はありませんでした。

さて、本年最初の限定コーヒー、1月の限定コーヒーは、

コスタリカ共和国 「セントタラスSHB」です。

コーヒー豆

高地だけで栽培される「タラス」のコーヒーは『酸味が豊かで上品、コクがあり特に良い香りがある』と言われ、世界中で高く評価されています。

農園写真

セントタラス SHBについて

グティエレスファミリーとその友人たちの農園(約100ヘクタール)で一粒ずつ丁寧に収穫されたコーヒーチェリーは、自社工場(モンターニャス・デル・ディアマンテ)に運ばれ、一貫して生豆まで仕上げています。

コーヒー豆

香りは柑橘のアロマが伸びやかに広がります。

他にはない、とてもユニークな味わいを楽しめます。

口に含むとまずレモンとオレンジの間くらいのシトラスの酸味が広がります。

酸味の合間に感じる甘みがまろやかさを生んでいて、

柑橘のような、絶妙な、心地よい酸っぱさが楽しめます。

是非、この酸味を味わってください。

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

 

なお、以前に書いた管理人のコスタリカちょこっと旅行記もよろければ。

冬の朝、澄み切った空気の香り ルワンダニエンジ

こんにちは。はやいもので12月の暮れ、と年納めの季節となりました。

わたしは師走の忙しさでなかなか1年を振り返る暇もなく正月を迎えそうです。

今年最後の限定コーヒー、12月の限定コーヒーは、

ルワンダ共和国 ニエンジです。

ニエンジ ルワンダ共和国 コーヒー豆

 

アフリカの中央部、タンザニアの西にルワンダ共和国はあります。面積は四国程度と小さいですが、高い標高と優れたコーヒー生産に適した条件を備えている自然豊かな国です。

農園風景

現在、注目されている生産国のひとつです。ニエンジCWS(ウェットミル)はルシジコーヒー社が管理しているCWSのひとつです。

農園の人

ルシジコーヒー社はルワンダを代表する輸出業者で、事務所はコンゴ共和国とブルンジ共和国の国境から3キロのところにある西部ルシジ地区に位置しています。

農園の人

 

 

ニエンジ ルワンダ共和国 コーヒー豆

心地よい香り、冬の朝の空気のように澄み切っています。

舌に乗せれば、えぐみのないクリーンな味、コクがあり、まろやかな味わいが広がります。

バランスよく、苦み、酸味は穏やかななので、

豆の香ばしさやコクを口の中でころころと転がして楽しむことができます。

是非、この香り、味わいをお楽しみ下さい。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★

苦味を楽しむ大人へ。パプアニューギニア キンデン|今月コーヒー11月

こんにちは。秋も終わりにさしかかり、冬の寒さも感じられる季節になってきました。早いものでもう11月です。

西原珈琲店の世界のコーヒー11月の限定コーヒーは、

パプアニューギニア キンデンです。

パプアニューギニア

 

パプアニューギニアの中でも肥沃な農業地帯であるワギバレーと呼ばれる周囲を山に囲まれた谷間の標高1,600mエリアでキンデンコーヒーは生産されています。

 

パプアニューギニア農園

現地の農園管理会社に徹底した管理を受けた『キンデン・アソシエイト』と呼ばれる品質が認められた優良農園のコーヒーチェリーを集め、同社の精選選別設備を使用して厳選しています。

最終的なカッピングを経て香味が確認されたもののみ『キンデン ブランド』のコーヒーとして出荷されます。

 

パプアニューギニア

 

個性はなによりそのビターネスです。強く、飲み込んだ後も

舌に残る苦味は印象的です。

酸味はほとんどなく、コクよりも水っぽさの方が強いため、

それが苦味をさらに印象付けています。

ブレンドのようなバランスの味わいがお好きな方には、

ショコラなどチョコレートの甘味をお供にされると楽しみやすいです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★☆☆

タイ山岳ドイチャン村、丁寧に育てられた有機栽培コーヒー、爽やかなフレーバー

こんにちは。秋もだいぶ深まってきました。
今年は、例年より秋らしい日よりが多くあったような気がします。

西原珈琲店の世界のコーヒー10月の限定コーヒーは、

タイ山岳ドイチャン村、丁寧に育てられた有機栽培コーヒー、爽やかなフレーバーな、『タイ ドイチャン』になります。

タイドイチャン

タイのコーヒー、お客様は耳慣れないかと思います。

アジア地域では、インドネシアですと、当店でも通常メニューにもございますスマトラ島のマンデリンの他、今月のコーヒーではバリなどもご紹介したことがありますが、タイ珈琲はとても珍しいですね。

実は、タイにおけるコーヒーの栽培は1970年代から始まりました。

1983年にはタイの王室プロジェクトが立ち上がり、コーヒーの苗の配布が行われるようになり、

現在では山岳部で年間生産量が2000tにまで拡大しています。


コーヒーの名前にもある「ドイチャン村」は、タイ北部のチェンライ県の山岳地帯にあり、

1920年頃より少数の山岳民族が定住した最も古い村の一つで、【ドイ=山、チャン=象】という意味を成します。

この地域は、標高、平均雨量、そしてコーヒー栽培にとって欠かせない気温の寒暖差と、コーヒー栽培において大変恵まれた環境にあります。

コーヒーの木は山岳の強い日差しを避ける為にシェードツリーのある北面の斜面に植えられています。

化学肥料など一切使用しない有機栽培方式で、村人たちの手で、ていねいにつくられたコーヒーです。

タイドイチャン

香りは、まるで香草のような爽やさと独特のフレーバーがあります。

口に含むとまずは酸味がビビッドに広がります。爽やかな香りと相まって、舌の上で踊ります。

苦みやコクは控えめ、独特なフレーバーと軽やかな風味で、「ドイチャン=山の象」が目に浮かぶような、

何かうきうきするような楽しい気持ちにさせてくれるコーヒーです。

10月限定となっております。是非この機会にご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★☆☆