西原珈琲店 伏見店にて、ランチタイムの冬の美味しいスープが始まりました。
サンドイッチランチセット(1100円・1150円)全てのメニューに、
サンドイッチ、サラダ、ドリンクに加えて、スープが付きます。

寒くなってきた冬の始まりの季節、冷えた体を美味しいスープで温めませんか。
柔らかい春の風が本当に気持ち良いですね。
満開だった桜ははや葉桜に
街には新入生や新入社員の初々しい姿がちらほら
さて、4月のコーヒーのご紹介です。
「インド モンスーン マラバール」です。
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まだ帆船の時代、コーヒーをインドからヨーロッパまで輸送するのに半年以上もかかりました。
この長い航海中に船倉に保管された コーヒー豆は時間をかけてゆっくりと熟成され、不思議なことに黄金色に変わり、独特の香味を持つようになりました。
他のコーヒーにはない、そのエキゾチックな風味は人々を魅了しました。
その後、帆船から蒸気船へと変わり、スエズ運河が開通すると、インドからヨーロッパまでの航海日数は大幅に短縮 されることになり、時代と共にこのコーヒーは姿を消しました。
しかし、人々はあの黄金色のコーヒーの独特の香味を 懐かしみ、インドのコーヒー生産者はこの熱望に応えるために、アラビア海から吹き付けるモンスーン(貿易風・季節風) を利用したモンスーンコーヒーの生産をアラビア海に面するマラバール海岸で始めました。
インド南部中央に位置するマンガロール産アンウォッシュド・アラビカコーヒーをパーチメントの状態で、南西のアラビア 海岸部(マラバール海岸)に運びます。
風通しの良い倉庫で4~6インチの厚さに広げ、数日間乾燥させ幾度となく丁寧に かき混ぜ、その後袋に詰めて列に並べ寝かせます。
モンスーンがコーヒー全体に均一に吹きあたるようにするために、 列と列の間は十分に広げ、袋の列を並び変えます。さらにコーヒーを袋から出しては詰め替える作業を繰り返します。
こうして手間暇をかけた作業を6~7週間も続けると、あの黄金色の姿と独特の持ち味を、当時のまま残した モンスーンコーヒーが出来上がります。
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さて、その味は、
今までに触れたことのない独特の香りに少し驚きました。
その味は苦味がまずしっかりと現れます。
だけど、全体にみずみずしさがあり、まるで煎ったお茶のような不思議な風味があります。
個性的な味で、とても面白いコーヒー体験ができますが、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
—-風味バランス—-
苦味 ★★★
酸味 ☆☆☆
コク ★☆☆
3月になり、急に冬に逆戻りする日もありながらも、
ぽかぽかと陽気な日がやってきましたね。
桜が咲くのが待ち遠しいですね。何度見ても心を奪われる桜の不思議です。
管理人は例年桜が散ると治まる花粉症持ちですから、散るのも待ち遠しいというジレンマな季節でもあります。(笑)
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さて、3月の限定コーヒーは、
なんとミャンマーからのコーヒー
「ピン・ウールウィン」です。
ミャンマーといえば民主化運動のスー・チーさんが有名ですが、
軍統治政府が、近年民主化されたことによる、新しいアジアの成長市場として期待されている国です。
ミャンマー産コーヒーは珍しく、管理人もなかなかお目にかかれることはありません。
生産量はまだまだ小さいため、同アジア地域の有名産地であるマレーシア・インドネシアなどに隠れてしまっています。
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ご紹介するピン・ウールウィンは、ミャンマー北部マンダレー地方シャン高原にある都市名です。
この街はイギリス植民地時代、避暑地として開発されため、英国風の町並みが残っています。
ミャンマーのコーヒー栽培は、意外に古く、1885年宣教師によってロブスタ種の栽培が始められ、アラビカ種の栽培はその後1930年にシャン州から始められました。
近年コーヒーの栽培面積は広がってきており、北部高地は、肥沃な赤土と適度な降水量があり高品質なアラビカコーヒーを生産するポテンシャルを秘めていると言われています。
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さて、その気になる味は、
初めて食す南国の果実をかじった時のように、甘味を中心に芳醇な風味が口の中に溢れだします。
一気に、不思議な豆の世界に心が運ばれてしまいます。
深いコクと伸びやかな香り、舌触りはとてもまろやか、心地よくストーリーは進んでいきます。
飲み込んだ後に残る渋さで、はっと我に返る、、、
コーヒーの味や香りも様々ですが、その魅力は味わいそのものよりも、
その豆と焙煎がつむぎだすめくるめく物語の面白さに浸ることが醍醐味なのかな、
そんな風に思わせてくれたコーヒーでした。
飲みやすく、奥行きのある味わい、ミャンマーのこれからのコーヒーにとても期待したいと思います。
管理人も太鼓判の新ブランドです。是非、この貴重な体験を味わってみてください。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★☆☆
コク ★★★
今日は2月14日バレンタインデーですね。
街へ出掛けると、いたるところで色鮮やかなパッケージに包まれたチョコレートが並んでいました。
春一番の暖かい風が吹き、先週までの寒さが嘘のようです。
人々は春らしい薄着のファッションで外を歩くのを楽しんでいます。
急な季節の変化を感じると、なぜか、とっても懐かしいような気持がするのは私だけでしょうか?
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さて、2月の限定コーヒーは、
ブルンジ共和国「ドーレラバリミイ」です。
ブルンジ、という国名はなかなか耳慣れないですよね。
中部アフリカの内陸で、ルワンダ、タンザニアに挟まれる位置にあります。
人口約1000万人の小さな国で、最大の産業はコーヒー・茶です。ほとんどの労働者はこれら農産業に従事しています。
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ブルンジでは2008年よりコーヒー産業が自由化されました。
それまで収穫地域が異なるコーヒー豆を一緒くたに混ぜて出荷されていたものを、細かく精選場(ウォッシングステーション)毎に管理・出荷されるようになり、高品質な豆の供給が飛躍的に進化していきました。
以前にもカゴンベというブルンジの精選場の名を冠したコーヒーをご提供したことがありました。
「ドーレラバリミイ」とは、カヤンザ県カバロアにある組合の名前です。
カヤンザ県はブルンジの中でも特に高品質なコーヒーを生産するエリアです。
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その香りは、雨が降った後の木の皮のようなやさしい心を落ち着かせるアロマです。
口に含むと、弾ける酸味、そしてみずみずしい甘味がついてきます。
そして、余韻となるコク。渋みなどはほとんどなく、すっきりとクリーンな味わいです。
まるで春の訪れを教えてくれるような楽しいコーヒーです。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★★
コク ★★☆