苦味を楽しむ大人へ。パプアニューギニア キンデン|今月コーヒー11月

こんにちは。秋も終わりにさしかかり、冬の寒さも感じられる季節になってきました。早いものでもう11月です。

西原珈琲店の世界のコーヒー11月の限定コーヒーは、

パプアニューギニア キンデンです。

パプアニューギニア

 

パプアニューギニアの中でも肥沃な農業地帯であるワギバレーと呼ばれる周囲を山に囲まれた谷間の標高1,600mエリアでキンデンコーヒーは生産されています。

 

パプアニューギニア農園

現地の農園管理会社に徹底した管理を受けた『キンデン・アソシエイト』と呼ばれる品質が認められた優良農園のコーヒーチェリーを集め、同社の精選選別設備を使用して厳選しています。

最終的なカッピングを経て香味が確認されたもののみ『キンデン ブランド』のコーヒーとして出荷されます。

 

パプアニューギニア

 

個性はなによりそのビターネスです。強く、飲み込んだ後も

舌に残る苦味は印象的です。

酸味はほとんどなく、コクよりも水っぽさの方が強いため、

それが苦味をさらに印象付けています。

ブレンドのようなバランスの味わいがお好きな方には、

ショコラなどチョコレートの甘味をお供にされると楽しみやすいです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★☆☆

タイ山岳ドイチャン村、丁寧に育てられた有機栽培コーヒー、爽やかなフレーバー

こんにちは。秋もだいぶ深まってきました。
今年は、例年より秋らしい日よりが多くあったような気がします。

西原珈琲店の世界のコーヒー10月の限定コーヒーは、

タイ山岳ドイチャン村、丁寧に育てられた有機栽培コーヒー、爽やかなフレーバーな、『タイ ドイチャン』になります。

タイドイチャン

タイのコーヒー、お客様は耳慣れないかと思います。

アジア地域では、インドネシアですと、当店でも通常メニューにもございますスマトラ島のマンデリンの他、今月のコーヒーではバリなどもご紹介したことがありますが、タイ珈琲はとても珍しいですね。

実は、タイにおけるコーヒーの栽培は1970年代から始まりました。

1983年にはタイの王室プロジェクトが立ち上がり、コーヒーの苗の配布が行われるようになり、

現在では山岳部で年間生産量が2000tにまで拡大しています。


コーヒーの名前にもある「ドイチャン村」は、タイ北部のチェンライ県の山岳地帯にあり、

1920年頃より少数の山岳民族が定住した最も古い村の一つで、【ドイ=山、チャン=象】という意味を成します。

この地域は、標高、平均雨量、そしてコーヒー栽培にとって欠かせない気温の寒暖差と、コーヒー栽培において大変恵まれた環境にあります。

コーヒーの木は山岳の強い日差しを避ける為にシェードツリーのある北面の斜面に植えられています。

化学肥料など一切使用しない有機栽培方式で、村人たちの手で、ていねいにつくられたコーヒーです。

タイドイチャン

香りは、まるで香草のような爽やさと独特のフレーバーがあります。

口に含むとまずは酸味がビビッドに広がります。爽やかな香りと相まって、舌の上で踊ります。

苦みやコクは控えめ、独特なフレーバーと軽やかな風味で、「ドイチャン=山の象」が目に浮かぶような、

何かうきうきするような楽しい気持ちにさせてくれるコーヒーです。

10月限定となっております。是非この機会にご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★☆☆

完熟レッドチェリーの甘みと香り「ガテマラ プンダナチュラル」9月限定コーヒー

こんにちは。西原珈琲店の世界のコーヒー9月の限定コーヒーは、

真っ赤な完熟チェリーの甘みと酸味を楽しめる、中米ガテマラ共和国『プンダナチュラル』になります。

ガテマラコーヒー1

豆の名前となっております「プンダ(PUNDA)」とは、昔ながらの中米のナチュラル製法のことを意味します。

コーヒーチェリーを生豆に精製する工程として、中米では一度水につけて発酵させる「ウォッシュド」が主流ですが、この「プンダ」はチェリーをそのまま天日乾燥させる「ナチュラル」を採用しているのです。

コーヒー加工工場

チェリーの状態のまま天日乾燥させるため、チェリー由来の甘味や香りが豆にまで浸透するのです。

また、「プンダ」ナチュラル製法の最大の特徴は、チェリー段階から、完熟のレッドチェリーのみを選別して天日乾燥にかけていることです。これにより、雑味の少ない、クリーンな風味に仕上げることができるのです。

コーヒーチェリーの乾燥

乾燥は、パティオやアフリカンベッドにて行うことで、太陽の恵みをしっかりと享受した、風味豊かなコーヒーが生まれました。

コーヒー農園

中米コーヒーの新たな一面に出会えるコーヒー豆と言えます。

ガテマラコーヒー2

さて、豆を見てみましょう。

豆は全体的に小柄で形はナチュラルらしくふぞろいです。

豆の香ばしさと甘みがのびやかに広がる

大変香り高いコーヒーです。

その味はしっかりとしたコク、じんわりと広がる苦味、

それらを中和させるチェリー由来の甘みと酸味が余韻となり、

また、それが香ばしいアロマに引き込まれていきます。

大変バランスの良い気品ある味わいと香りを楽しむことができるコーヒーです。

中米の山、太陽の光を燦々と浴びる赤々と完熟したレッドチェリー、そんな光景を眼に浮かべながら飲んでみるのも楽しいかもしれません。

9月限定となっております。是非この機会にご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★☆

コク ★★☆

『エルサルバドル サン イシドロ』西原珈琲店8月限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー8月の限定コーヒーは、

『エルサルバドル サン イシドロ』です。

focus

中米エルサルバドル西部サンタアナ火山山麓のアパネカにある「サン イシドロ農園」では、シェードツリーの下で、希少な パカマラ種をわずかに2ヘクタールのみ栽培しています。

farmfarmer

『パカマラ種』はブルボン種の突然変異の「パカス」と「マラゴジッペ」をかけあわせた品種で、エルサルバドル特有の品種 です。

cherry cherry2

マラゴジッペのように大粒ですが、素晴らしい香りをもっており、近年高い評価を得ています。生産量は少なく、希少な品種となっています。

 

 

all

さて、豆を見てみましょう。

縦に長く、どっしりと大きな形をしています。

淹れたてのコーヒーからはミツのような甘い香りが漂ってきます。

口に含めば、鮮やかな酸味が一杯に広がります。

苦味も控えめで、さわやかな風味は、暑い夏のホットコーヒーにぴったりです。

ほんのりと甘い香り、ビビッドな酸味、

エルサルバドルからやってきた真夏のコーヒー「サンイシドロ」、

是非ご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★☆☆

『パナマ フロレンティーナ サンラモン』西原珈琲店7月限定コーヒ

西原珈琲店の世界のコーヒー7月の限定コーヒーは、

『パナマ フロレンティーナ サンラモン』です。

201507_focus

パナマ共和国からのコーヒー豆です。

パナマは赤道近くに位置しているので、一年中高温多湿の亜熱帯気候です。

201507flower

コーヒー生産地は1年を通して 日中の寒暖差が大きいため、形よく、香りも引き締まったコーヒーが出来上がります。

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ラ フロレンティーナ農園ではパナマで最も農業が発展しているチリキ県(西側県境はコスタリカとの国境)にあり、 バルー火山の北斜面、ボルカン地区のパソアンショ渓谷に位置しています。

この渓谷のミネラル豊富な火山灰性 黒土の土壌で、コーヒーは栽培されています。

更に、特筆すべきは、1930年代にコスタリカ西部のサンラモンという町で発見されたティピカの突然変異の サンラモン。

201507cherry

今回はサンラモン種100%の豆をお届け致します。収穫初期のパーチメントから濃厚な甘い香りを感じる この豆は、収穫期には相当な糖分が濃縮されたコーヒーに仕上がります。

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さて、豆を見てみましょう。

中くらいのサイズで胴が長く、表面はきめ細かくツヤがあります。

さて、その味は、しっかりとしたコク、深みがあります。苦味もありますが、後に引かない爽やかなビターです。

口の中で豆の香ばしさが膨らみ、舌の上で豆本来の酸味と甘味が絡みあって心地よい余韻を奏でます。

コク、ビターがしっかりあるので、チーズケーキや柑橘系ケーキなどのすっぱさのあるケーキをお供にされうことをおすすめします。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★

「カサ ブランカ ラコパ」西原珈琲店の世界のコーヒー6月の限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー6月の限定コーヒーは、

『カサ ブランカ ラコパ』です。

中米はニカラグア共和国からのコーヒー豆です。

こちらはちょうど一年前にも同農園のバレンシアをご紹介しました。

ニカラグアカサブランカ豆全体

カサブランカ農園は、ニカラグアの北西部ホンジュラスとの国境に近い、

崖と谷が入り組んだ山岳地帯に位置します。

農園は標高1,200メートル。

農園内は自然林とシェードツリーがよく茂り、多くの小動物も共生する

豊かな自然に恵まれた農園です。

ニカラグアカサブランカ豆フォーカス

さて、豆を見てみましょう。
中くらいのサイズ、丸みはきれいで、テキスチャー(表面)もなめらかで美しいです。

皆様はコーヒー豆でご自宅用にご購入されたことはありますでしょうか?

グラインド(豆挽き)前に、是非、豆そのものをご鑑賞されることをおすすめします。

豆の形、色(ロースト具合)、全体バランス、テキスチャ、美味しいコーヒーは、ドリップ、ローストも当然ながら大切ですが、何より豆自体の品質の高さが前提となります。

ストレートコーヒーであれば、豆の形、色合い、大きさがそろっていること、そしてキズ、傷みがないこと、これらの基本がコーヒー本来の味を作ります。

さて、その香りは柔らかく、ほんのりと薫るローストが心地よいです。

舌に触れる味はすっきりとした酸味、渋さ、そして、じんわり広がるコクとまろやかさ。

これからの夏を感じる爽やかな風味を楽しめます。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★☆

コク ★★☆

「イエメン アラビアンセレクション」西原珈琲店5月の限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー5月の限定コーヒーは、

『イエメン アラビアンセレクション』です。

イエメンからのコーヒーです。

イエメン

イエメンは中東アラビア半島の南西にあります。紅海沿岸部の西部にてコーヒーが栽培されています。

イエメンのコーヒー生産地の中でも最も高品質な豆を生産する、

標高2500mにある「バニーイスマイリ地区」農園から届いた希少コーヒーです。

イエメン

さて、豆を見てみましょう。
たいへん小粒で、形も多様です。寝かせたようなアンティークさが漂っています。

飲んでみましょう。

まずはその強い苦味に圧倒されます。

2度、3度と飲むほどに、苦味の奥から広がる深いコク、そして舌にからむ酸味にじんわりと魅了されていきます。

アラビアの天日乾燥ならではの独特な香りがエキゾチックなムードを演出してくれます。

是非、魅惑のアラビアンモカコーヒーをお楽しみください。

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★★☆

コク ★★☆

『インドネシア マンデリン シナール』西原珈琲店4月の限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー4月の限定コーヒーは、

『インドネシア マンデリン シナール』です。

インドネシアからのコーヒーです。

インドネシア「マンデリン」は世界で愛される高級豆ですが、

その中でも、高い評価を受けるブランド農家である

「リントンニフタ」農園、「パランギナン」農園から、厳選されたグレード1コーヒー(品質レベル最上級)です。

さて、豆を見てみましょう。

マンデリンアップ写真

マンデリンシナール全体
大きくどすんと存在感のある大きく、深めの焙煎がきれいなつやを見せています。

とても香り高いコーヒーです。

この豆でしか感じたことのないハーブのような独特のフレーバーが漂うのを楽しめます。

その味は、最初の印象は大人の苦味と渋さを感じますが、

全体的にまろやかでやさしい。

飲んだ後は爽やかな風味が余韻として残ります。

是非、ご賞味ください。

本山本店では、新しいトースト「キャラメルトースト」を始めました。

キャラメルトースト

トーストにバター、自家製のキャラメルをのせました。

シンプルなキャラメルで、優しい甘さを楽しめます。

 

桜の若葉

葉桜

『コスタリカ エルバス ブラック・ハニー』西原珈琲店3月の限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー3月の限定コーヒーは、

『コスタリカ エルバス ブラック・ハニー』です。

中米コスタリカからのコーヒーです。

コスタリカ豆写真2

さて、豆を見てみましょう。

コスタリカ豆写真1
豆の大きさは小さ目で、おしりのふっくらとした形をしています。

 

口に含むと、どきっとするような酸味がはじけます。

酸味と一緒にさわやかな香りが鼻を抜けていきます。

 

この酸味をより、楽しんでいただくうえで、

少し重ための甘さをもったスイーツと合わせて頂くと、

甘さとさわやかな酸味がバランスよくお楽しみいただけます。

 

 

本山本店では、こちらのコスタリカに合わせて、新作ケーキをご用意しました。

苺のロールケーキ

旬な苺と濃厚クリームを使った『苺のロールケーキ』です。

 

珈琲の酸味とフレッシュな苺の酸味が丁度バランスよく、

濃厚なクリームと柔らかなスポンジがぴったりです。

 

是非、コスタリカコーヒーのお供にご賞味ください。

 

本山本店の早咲き桜です。

早咲き桜

『ケニア ジャングルエステート』西原珈琲店の世界のコーヒー2月の限定コーヒー

西原珈琲店の世界のコーヒー2月の限定コーヒーは、

『ケニア ジャングルエステート』です。

ケニアからのコーヒーです。

ケニアジャングルエステート

ケニアは東アフリカに位置する国で、東アフリカでも最も経済の発展しています。
東アフリカの金融中心地である首都ナイロビ、そして東アフリカ最大の港であるモンバサがあります。

ケニア地図

UNHCR最新ニュース様参照

主要産業は農業で、特にコーヒー、紅茶が盛んです。「コーヒー」の始まりは、1893年、スコットランドの伝道師が農園を開拓したことに端を発し、長い歴史を持っています。

さて、豆を見てみましょう。

ケニア ジャングルエステート
ずっしと大きく、つやがあり、ほれぼれするような存在感があります。

こちらのコーヒー「ジャングルエステート」はケニア最高級珈琲を生産する「ニエリ地区」農園にあります。

管理人としても、こちらのコーヒー豆の味は最高品質と思っています。

実は、2013年の10月にも「ケニアAAマサイ」という名のコーヒーをご提供しておりますが、その美味さへの興奮が文章に表れています。。。

さっそく「ジャングルエステート」を味わってみましょう。

口に含めば、芳醇な香りが一気に鼻を抜けていきます。

そして、口いっぱいに広がる、豆の香ばしさ、

香りの抜けた後に、残る、しっかりとしたコク、鮮やかな酸味、

そして、心地よい苦味と渋み、

完璧バランス、その表現も決して過言ではありません。

 

残念ながら、こちらの珈琲は2月のみのご提供となってしまいます。

次回出荷はまったくの未定となっておりますため、是非この機会に一度味わって頂ければ幸いです。