コーヒーチェリー

ガテマラ 桜とチェリーとべっこう飴

3月になり、早咲きの桜が咲き始めています。

満開までのカウントダウンが始まったようです。

写真は管理人が3月初旬に訪れた東京は芝、増上寺近辺のものです。

桜

増上寺

3月のコーヒーは中米ガテマラ共和国から「ガテマラ ナチュラル」です。

前回のガテマラコーヒー記事はこちら。

コーヒーチェリーを生豆に精製する工程として、中米では一度水につけて発酵させる「ウォッシュド」が主流ですが、こちらははチェリーをそのまま天日乾燥させる「ナチュラル」を採用しているのです。

コーヒー加工工場

チェリーの状態のまま天日乾燥させるため、チェリー由来の甘味や香りが豆にまで浸透するのです。

また、ナチュラル製法の最大の特徴は、チェリー段階から、完熟のレッドチェリーのみを選別して天日乾燥にかけていることです。これにより、雑味の少ない、クリーンな風味に仕上げることができるのです。

コーヒーチェリーの乾燥

乾燥は、パティオやアフリカンベッドにて行うことで、太陽の恵みをしっかりと享受した、風味豊かなコーヒーが生まれました。

べっこう飴、水飴のような独特の甘い香りがあります。ナチュラルならではの天日干しされたチェリーが浸透したものでしょうか。

深煎りの苦味が強いですが、口当たりはとても柔らかいです。

懐かしい飴の香りがふと、子供の頃に通った駄菓子屋の思い出が浮かんできます。

少し高いところに掛けてある食べたことのないお菓子、ずっとそこにあるけど手に取ったことはない、でも気になっている。ある時、勇気を出して買ってみて、どきどきしながら、食べてみる。
最初は初めての味に、不味いなと思うのだけど、口の中でだんだん美味しくなって、また食べたくなる。駄菓子屋にはこんな冒険がたくさんでした。

このコーヒーを飲んでみてどんな景色が浮かびましたか?

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

焙煎 ★★★