グランレイナ 偉大なる女王の品格

8月のコーヒーは、インドネシアはスマトラ島から

「マンデリン グランレイナ」です。

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北スマトラ州のトバ湖南岸に位置する「リントン地域」

19世紀後半に始まったとされる、マンデリンコーヒー栽培の中でも歴史ある地域であり、最も古いコーヒー品種のティピカが多く残っています。

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「マンデリン グランレイナ(偉大なる女王)」はその原料を出来るだけ畑に近いところから仕入れ、定温保管、比重選別、サイズ選別、手選別といった厳密な品質管理を行っています。

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本来マンデリンにはサイズの規格はありませんが、グランレイナは6~7mmをメインにサイズを整え、欠け豆や先割豆等マンデリン特有の豆を手選別によって取り除いており、生豆の外観も美しいコーヒーに仕上げる事が出来ました。

さて、その味は、

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カップのコーヒーにまずは鼻を近づけてみます。

太陽の光を鬱蒼とした木々の葉が覆い隠す森林の中に分け入ったような、

少し湿った土と、みずみずしい葉や幹の緑の香りに包まれているような伸びやかな香り。

まるで高原リゾートのような贅沢なリラックスタイムを作り出してくれます。

その味も実に良い。

まず、感じて頂きたいのは、この豆本来の酸味です。

柑橘のような「きゅっと」引き締まるような酸味が、

苦味やコクといった味のバランスをしっかりと引き締め、風味に品格を与えています。

飲み込むたび、香りが鼻を突き抜け、口の中にはさわやかな酸味が余韻となって残る、

そして心もやすらぐ。

 

グランレイナ

偉大なる女王の名に恥じぬ素晴らしい豆です。

 

大変希少です。是非ご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★☆

コク ★★★

焙煎 ★★☆

4月限定コーヒー『ハイチ オウ・デバリエール』

西原珈琲店の今月の珈琲、4月の限定コーヒーは、

『ハイチ オウ・デバリエール』です。

中米カリブ海はハイチ共和国からのコーヒー豆です。

まずは豆を見てみましょう。

丸みの美しい大きな形です。

口に含むと、舌に絡む上品な苦みが印象的です。

酸味と苦みの絶妙なバランスが特別なまろやかさを生んでいます。

ビターな味ですがくせがなくとてもすっきりした後味を楽しめます。

是非この機会にカリブの逸品をご賞味ください。

———珈琲豆いろは———

カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島。

同じカリブ海のジャマイカやキューバと並び、ハイチのコーヒーもそのクリーンな味が世界的に高く評価されています。

ハイチとはカリブ海の言葉で「山脈の島」という意味です。その名の通り、島全体が峻険な山岳地帯となっており、その地形とカリブ海から吹く風が織りなす気象条件が香り高いハイチのコーヒーを生みだします。

さて、このデバリエールは南西部、突き出した半島の先端にありますが、ここには標高2,347mのピック・ド・マカヤ山があり、その周辺はマカヤ国立公園として、原生雲霧林が広がり、絶滅危惧にある貴重な生態系やこの地方固有の動植物が保護されています。

石灰質と火山灰の入り交じった土壌で育ったティピカ100%の高級品です。コーヒー豆は大切に保護され、良品だけを厳しく厳選され、輸出されています。