平素は西原珈琲店をご利用いただき誠にありがとうございます。
当店では政府の緊急事態宣言に伴い、当面の間、下記の通り営業時間を変更させていただきます。
営業に際しましては、新型コロナウィルスなどの感染症予防と拡散防止に引き続き取り組んでまいります。
何卒ご理解、ご協力のほど宜しくお願い致します。
【短縮営業時間】
西原珈琲店
本山店:10時〜20時
栄店:10時〜20時
伏見店:10時〜19時(従来通り)
カーベハーネ:10時〜20時
新年明けましておめでとうございます。昨年は新型ウイルス流行の中、皆様におかれましても生活、お仕事、健康など様々な影響があったかと思います。
当店におきましても、営業においては、営業時間の見直し、店舗内での対策など取り組んでまいりました。
緊急事態宣言の際には、初めての取り組みとして、コーヒーチケットの販売をオンラインでも販売させて頂きまして、ご購入頂いたお客様の声援に私どもも大変力付けられました。
改めまして、西原珈琲店が、スタッフ、そしてお客様とともに成り立っていることを実感いたしました。
一杯のコーヒーで、この大変な状況下に何が出来るのか、その中で私たちが見出したのは、不安やストレスが大きい世の中で、変わらず美味しいコーヒーと寛ぎの時間をご提供し続ける、という原点でもありました。
一杯一杯を豆から挽いて、ハンドドリップで抽出するコーヒーを提供し始めて、早34年。2020年は、ドリップする手にひとしきり思いを込めた1年間でもありました。
2021年、まだまだ先の見えない不安な世の中ではありますが、皆様の健康と、素晴らしい1年が訪れることを心より願っております。本年も何卒よろしくお願いいたします。
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ペルーと言えば、マチュピチュ、ナスカの地上絵などの観光地として有名です。また、動物のアルパカの生まれ故郷でもあります。
ペルーのコーヒー生産は、標高5000m級の山々が連なるアンデス山脈の山間や渓谷部で小規模農家を中心に栽培されています。
アフリカンベッドと呼ばれる天日の下、風通しの良いベッドの上で、人の手で攪拌させながら、均一に乾燥させる手法をとっています。
前回のペルーコーヒーはこちら
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豆を口の中で砕いたような芳醇な香ばしさが口の中で広がります。
深いコクがある一方、苦味や酸味はほとんど感じられず、
クセのないクリーンな味わいとなっています。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★☆☆
コク ★★☆
甘味 ★★☆
焙煎 ★★☆
2020年12月の限定コーヒーはボリビアからです。
ボリビアは南米の内陸国で、南米大陸を南北に貫いているアンデス山脈が国の西部を走っています。
本農園は、ペルーとの国境にあるチチカカ湖は標高3800mという高地にあります。
国の東側はアマゾンの熱帯地域で、このアマゾンとアンデス地域の中間の地域は温暖な気候で果樹栽培にも適しています。チチカカ湖よりもたらされる適度な湿度と穏やかな気温が、コーヒー栽培に適しています。
ラパス県ユンガス地方にある「コパカバーナ農園」は、チチカカ湖畔の街コパカバーナから北東に300キロにあります。
コパカバーナとは先住民族アイマラ族のことばで「宝石の展望台、湖の眺め」を意味する“コタ・カウアーナ”に由来しています。この農園からは湖を一望することはできませんが、眺めの良いセロ・コンドリーリ(コンドリーリの丘)で栽培されています。
前回のボリビアコーヒーはこちら
○
豆の香ばしさの中に、しっかりと黒糖の甘味が感じられ、深いコクもあります。
苦味はほとんどなく、すっきりと飲みやすいですが、味わいは深く感じられるコーヒーです。
コーヒーはティピカ品種です。
中南米のコーヒーの起源でもあります。古くからある原種であり、元々はイエメンから渡ってきたと言われています。
様々な交配種が種類になる中でティピカは単一種ゆえに病気などには弱く、栽培は難しいため、ティピカのコーヒー自体が貴重となっています。
ティピカは、独特の甘さを感じていただけたら嬉しいです。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★☆☆
コク ★★☆
焙煎 ★★☆
2020年11月の限定コーヒーはルワンダからです。
アフリカの中央部、タンザニアの西にルワンダ共和国はあります。
面積は四国程度の小さい国ですが、高い標高と、高品質なコーヒー 栽培に適した条件を備えている自然豊かな国です。 アフリカ大陸の中でも、近年注目されている生産国の一つです。
前回のルワンダコーヒーはこちら
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香りたつスモーキーさの中に梅のような爽やかなフレーバーがあらわれ、しっかりとしたコクもあります。
舌を酸味が通っていきますが、余韻は残らず後味もきれいです。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★☆
コク ★★☆
焙煎 ★★☆
香り 梅 炭
2020年10月の限定コーヒーはパナマ共和国から「パナマ シスカ農園」です。
パナマコーヒー農家の中でも歴史のある農園の一つでもあるハートマンファミリーが経営するシスカ農園で、1940年にコーヒー農園が創業されました。
コーヒー栽培に関して、様々な研究を行うことでも有名で、ゲイシャ、ティピカ、カツーラ、カツアイといった品種栽培に取組み、精選方法に関しても、ウォッシュド、ハニー、ナチュラルなど一律ではない手法を取り入れながら、品質向上を目指し続けている農園です。
今回のコーヒーは、スクリーンサイズ15という大きめの豆のみで、ナチュラル(天日乾燥)方式で作られました。
○
苦味はほとんどなく、ふくよかな口当たり
風味の軽やかさに、少し物足りなさも感じなくもないですが、
酸味と甘味がテンポよくミックスされ、切れの良い後味には、カカオとナッツのフレーバーが爽やかに残ります。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★☆
コク ★☆☆
焙煎 ★★☆
香り ナッツ 青草 カカオ 鉄
2020年9月の限定コーヒーはパプアニューギニアから「トロピカルマウンテン」です。
パプアニューギニアは、熱帯気候でモンスーンの影響化にあり、年中高温多湿の国です。
パプアニューギニアにコーヒーが導入されたのは1930年代。
ジャマイカ・ケニア・タンザニア・などの原産地からもたらされ、
本格的な栽培は1950年代にブルーマウンテンの種子が持ち込まれた頃から始まりました。
小農家が80%を占めていますが、その栽培環境は世界の中でもトップクラスと言われています。
トロピカルマウンテンは、政府機関であるCoffee Industry Corporation が日本市場向けの特別ブレンドとして作り上げたブランドです。
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その香りは濡れた木々がしっとりと
口に含むと豆を砕いた香ばしさがわっと広がります。
舌の上に乗る青い酸味に甘味が巻きつき、
喉の奥には、コクが余韻となって伸びていく
最後、鼻に青草のハーブが抜けていきます。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★☆
コク ★★☆
焙煎 ★☆☆
香り 濡れ木 ハーブ
2020年8月の限定コーヒーはインドネシアから「ジャンボガヨ」です。
インドネシア 標高1400mのアチェ高地のクテ・パナン、ウィー・ぺサムエリアの農園から、大粒サイズの豆を厳選したコーヒー豆です。
○
甘い香りに癒されます。
一口入れた瞬間、豆の香ばしさが口の中に広がります。
その次にあらわれる苦味に覆いかぶさるように豊かなコク、
まろやかな甘みが伸びやかに広がります。
最後にはチョコレートのような甘い余韻が残ります。
一方、豆の青みがほんのり渋みとなって感じられます。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★☆☆
コク ★★☆
焙煎 ★★☆
香り 柑橘 チョコレート 青草
2020年7月の限定コーヒーはケニアから「エクアドル グランカフタル農園 ティピカ」です。
エクアドルは南米コロンビアとペルーに挟まれた赤道直下の国です。
熱帯雨林からアンデス山脈、沿岸部まで多様な姿を持っています。
南部ロハのアラモール地区、ピセンテ・カルデナス氏の農園で作られたティピカ100%のコーヒーです。
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爽やかな酸味が心地よいです。
苦味はほとんどなく、後味にもすっきりとした余韻が広がります。
じめじめした梅雨の季節に爽快を感じさせてくれます。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★☆
コク ★★☆
焙煎 ★☆☆