ハイチコーヒー~カリブの潮風が運んできた初夏

6月のコーヒーのご紹介です。

「ハイチ ブルーパインフォレスト」です。

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カリブ海に浮かぶ、イスパニョーラ島。

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同じカリブ海のジャマイカやキューバと並び、ここイスパニョーラ島のハイチのコーヒーも世界的に評価されている産地の一つです。

ハイチとは、カリブ海の言葉で「山脈の島」という意味です。その名の通り、島全体が峻険な山岳地帯となっており急峻な地形と、カリブ海から吹く風が織りなす気象環境が香り高いハイチのコーヒーを生み出しています。

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「ブルーパインフォレスト」コーヒーは松の木が覆うハイチ最大の森林地帯のすその、カリブ海からの風を受ける標高800~1000mで栽培されたコーヒーです。

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さて、その味は、

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香りはやさしく、ほんのりとアーモンドの香り。

その味は軽やかなですが、バランスよくコクもあります。

舌からのどまでさわやかな酸味が抜けていくのが心地良い。

吹き抜けるカリブの潮風に思いをはせながら、

初夏の季節にぴったりのストレートです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ☆☆☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

 

ルワンダ、異国市場のアーモンドコーヒー

3月になって、早桜の花がちらほらと見えるようになり、

今年も春がやってきました。

4月は多くの方にとって会社や学校と新しい年度の始まりですね。

人との出会いや別れの季節ともいえます。

何より美しい桜に出会える季節でもあります。今年はどちらの桜名所に足を運ばれますか?

さて、3月のコーヒーのご紹介です。

「ルワンダ キブベルト」です。

アフリカの中央部、タンザニアの西にルワンダ共和国はあります。

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面積は四国程度の小さい国ですが、高い標高と、高品質なコーヒー 栽培に適した条件を備えている自然豊かな国です。 アフリカ大陸の中でも、近年注目されている生産国の一つです。

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キブベルト農園は2009年、ルワンダ西部のカロンギ地区で始まりました。

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さて、その味は、

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とても不思議な香りです。異国の市場に迷い込むと、見たこともない食材の香りが漂ってくる、、、そんな情景が浮かんできます。

鼻を近づけてみるとそこにはナッツの香りを見つけました。

口に含んだ途端、苦味をまとった酸味が飛び出し、舌をとらえて離しません。

飲みこんだ後にはアーモンドチョコのような風味がこだましました。

決して一番好きな味ではないけど、なんだか外国の初めての土地を旅をしているような気分にさせてくれるコーヒーでした。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

 

タンザニアの山々がかなでる重奏曲

2月になって、寒さをいっそう厳しくなるほど、春が待ち遠しいですね。

花粉症でしたら、マスクを外せないつらい時期の始まりでもあります。

管理人もその一人ですが、昨年から新たに予防治療を始めまして、今年の花粉症はその効き目がどうなのか、気になるところであります。

さて、2月のコーヒーのご紹介です。

「タンザニア カンジラルジ 農園AA」です。

タンザニアコーヒー豆

 

タンザニアのコーヒー生産地域にはキリマンジャロ、メルーの山麓に広がる北部地区、西側の国境付近の西部地区、マラウィとの国境付近の南部地区などがあります。

最も標高が高いのは、5895mのキリマンジャロ山で、自然保護地域が数多く存在しています。

タンザニアにおいて、コーヒー栽培は最も重要な作物の一つであり、 85%以上は小規模農家によって生産されています。

これまでは「キリマンジャロ」として有名なアラビカコーヒーは、北部 キリマンジャロ山麓で栽培が始まり、広がりましたが、現在はンベア地区など、南部地域に生産が拡大しております。

以前もキリマンジャロコーヒーオルデアニ地区のコーヒーをご紹介したことがあります。

近年、品質の向上が著しいタンザニア南部に位置する「カンジラルジ農園」のコーヒーです。 是非、一度お試し下さい。

さて、味は、

タンザニアコーヒー豆

カップに鼻を近づけた途端、香りが伸びやかに広がります。

口に含むと、豆の香ばしさがいっそうあふれ出します。

豆からこぼれる心地よい酸味が刺激しつつ、

飲むほどに豊かな香りが重奏曲のように心地よく重なります。

ストレートコーヒーが紡ぎだす究極のバランス、タンザニアの逸品を是非味わってください。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★

 

しわの刻まれたコーヒー、人生は深いからこそ旨い

11月になり、急に寒くなりましたね。

秋はそうそうに過ぎ去り、気づけばもう年末シーズンです。

外の寒さを忘れて、喫茶店で楽しむホットコーヒー、心も温まりますね。

さて、今月のコーヒーのご紹介です。

11月は「東ティモール COCAMAU(コカマウ共同組合)」です。

東ティモール COCAMAU 豆

東ティモールは以前、ちょうど2年前の11月にも紹介しました。東ティモールのコーヒー産業の経緯について触れています。

2002年、21世紀最初の独立国として新たな歩みを始めた、 東ティモール。経済基盤が弱く、コーヒーは唯一の農作物であり、 国民の4人に1人がコーヒー生産に携わっています。

コーヒチェリー

アイナロ県・マウベシ郡は標高が高く(1300~1500m)の山間部に位置し、日中の日差しに比べ、朝晩の冷え込みが厳しい地域です。年間降雨量も比較的多く、美味しいコーヒーが育つ条件に恵まれた地域です。

農民

302世帯の共同組合コカマウによるコーヒーは、収穫時に家族総出で収穫に繰り出し、真っ赤に熟した完熟チェリー のみを一粒ずつ丁寧に手摘みしています。乾燥は天日乾燥で行われるため、じっくりと太陽の恵みを浴びて乾燥されます。

天日干し

さて、その味は、

東ティモール COCAMAU 豆

豆は小さ目ですが、きゅっと引き締まっています。表面にこまかいしわがあるのが特徴です。どこか力強さを感じさせる豆です。

口に入れて、まず感じのるは酸味です。

その酸味には、蜜の甘みが伴っているのが特徴です。

そして、その後に広がるのは、沈みこむような苦味。

全体的に深さを感じる、独特な風味と香りを持つコーヒーです。

東ティモールのコーヒー農民達の家族の絆、そして厳しい労働で出来たしわが彼らの力強さをより引き立てる、そんなシーンをふと思い浮かべました。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★★

コク ★☆☆

渋い大人のパプアニューギニア

暑い残暑をいかがお過ごしでしょうか。

お盆を過ぎて、湿気も暑さも厳しい日が続きますね。

 

さて、今月のコーヒーを遅ればせながらご案内します。
パプアニューギニア豆

8月の世界の限定コーヒーは、パプアニューギニアです。

———珈琲豆いろは———

パプアニューギニアはニューギニア島の東半分と周辺のビスマーク諸島、ブーゲンビル島などから成る共和国で、日本の1.2倍の国土があります。また、本島の中央には4000メートル級の山脈が東西に連なりダイナミックな地形が特徴です。

気候は熱帯モンスーン気候で雨季11月から4月と乾期5月から10月に大別されます。平均気温は沿岸部で昼35度から夜24度、高地部では昼28度から夜14度です。

パプアニューギニアにコーヒーが導入されたのは1930年代。ジャマイカ・ケニア・タンザニア・などの原産地からもたらされ、本格的な栽培は1950年代にブルーマウンテンの種子が持ち込まれた頃から始まりました。

 

 

さて、その味は、

パプアニューギニア豆

若干の渋み・ビターさがありながらも、コクが深みを作り出します。

酸味もありますが、主張しすぎず心地よいです。

ショコラなどチョコレートの甘味をお供にされると楽しみやすいです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★☆

コク ★★☆

ラオス、ミステリアス

こんにちは。

梅雨ももうすぐで明けそうですが、梅雨が明ければ夏真っ盛り。

今年の日本はどこまで暑くなるのでしょうか。

そして、近年当たり前になってきたゲリラ豪雨。

このゲリラ豪雨というもの、これはいわゆるスコールですよね。

バリ島などを旅行すると、晴れていると思ったら急に大雨が降って、そのあと、また晴れる、というような瞬間的な雨はスコールとして有名で、亜熱帯地方の東南アジアによくある風景ですね。

そのうち、日本も亜熱帯地方の仲間入りをしてしまうのでしょうか?

さて、今月は東南アジアの小国からミステリアスなコーヒーをお届けします。

ラオス豆1

7月の世界の限定コーヒーは、

アジアの新興コーヒー生産国であるラオス。

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6月の中国雲南省コーヒーに続き、アジア新興コーヒー第2弾です。

限られた生産 農園より集荷したラオスのウオッシュドコーヒー。

国の南に隣接するカンボジアまで続いて、東シナ海へと悠々と流れる 大河・メコン川に抱かれた牧歌的な国ラオス  東南アジアの唯一の 内陸国であるこの国は、成長著しい東南アジア圏の中でも人口増加 が緩やかで非常に牧歌的な雰囲気を強く残します。

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さて、その味は、

ラオス豆2

スモーキーな独特の香り。

その味は、まず酸味がはじける!一瞬、舌の上で強く感じますが、

決して後引くことはなく、とても心地良い。

しっかりとボディのある風味ですが、スムーズでとにかくクリーン。

ほんのり豆の香ばしさとあいまった苦味が余韻する。

太いようで繊細、複雑なようでストレート、

ミステリアスなコーヒーです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

雲南は思茅(シモン)の魅惑

こんにちは。

先月は暑い日が続きました。ほとんど夏のような気温の日もありました。

インドでは史上最高気温の51度!をラジャスタン地方で記録したそうです。まさにサウナ状態。

今年の日本の夏はどうなることやら。

さて、6月の世界の限定コーヒーは、

珍しい中国からのコーヒー、
「雲南 アラビカ 思茅(シモン)」です。

コーヒー豆全体

中国の雲南省は、プーアール茶など茶葉の生産で有名ですが、実は、世界的なコーヒー需要の高まりから、コーヒーの新たな生産地としても現在、注目を浴びています。

コーヒーチェリー

こちらの雲南アラビカコーヒー「思茅(シモン)」も、標高 1300mの肥沃な赤土の山岳地帯で、恵まれた環境で栽培されています。

赤く熟した実を丁寧に一粒一粒摘み取り、 清流を利用した水洗処理によって精製。脱穀された生豆は、少しの雑味も出さないように比重選別され、さらにハンドピックされています。

コーヒー精製

西原珈琲店では、南米やアフリカの有名産地だけでなく、このようなコーヒーのニューワールドにも目を向け、本当に上質なコーヒー豆だけを皆様にご紹介してまいります。

(シモン・思茅という名前は、何か奥ゆかしい仏教用語のようですが、由来は、雲南省思茅という地名からきています。)

さて、その味は、

コーヒー豆アップ

淹れたてのコーヒーから漂う、香りは強く伸びやかです。

口に入れた瞬間、苦味に少し驚きますが、

そこから、しっかりとした豆の深みが舌の上を転がります。

酸味もありますが、不思議と後引かず、すっと消えていきます。

名残惜しい気がして、再びカップを口に、、、

全体的に軽やかなテイストですが、豆の深み、香り高さを楽しめるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

 

コスタリカ深煎り豆、広がる香ばしさ

5月の限定コーヒーのお知らせです。

とはいえ、既に21日、遅くなってしまい申し訳ございません。記事を書く時期にちょうど季節の変わり目の風邪を引いてしまいました。

皆様もこの時期の風邪にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今月の限定コーヒーは、

コスタリカからのコーヒー
「コスタリカ トリアルバ アキアレス」です。

コスタリカ

コーヒーの名前の由来である「トリアルバアキアレス」、首都サンホセから南東に1.5時間の場所に位置するコスタリカ最大の農園です。

農園

農園は熱帯雨林に覆われ、農園内には湧水、水路があり、コーヒーの木々に潤沢な水を提供しています。

農園2

さて、その味は、

コスタリカ

まろやかな風味の中に、豆がしっかりと香ります。

焙煎は少し深めで苦味もじんわりと広がります。

口の中で直接豆をかじったような魅惑の香ばしさを楽しめるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

 

ちなみに私もコスタリカのあるコーヒー農園に訪れたことがあります。

コスタリカは自然豊かで観光資源を大切にするとても素敵な国です。

熱帯森林、ジャングルなどをめぐるツアーも充実しています。機会があれば是非旅行してみてはいかがでしょう。

アフリカの苦味、雄大な湖、高原のみずみずしさ~マラウィコーヒー

4月は新年度、新学期、始まりの月ですね。

街中には初々しい新入社員、繁華街には新大学生を見かけます。

そして桜の季節です。何度見ても心奪われる桜の美しさ。

今年は例年より長く咲いていたようにも思いました。

どんな花見を楽しみましたか?

さて、4月の限定コーヒーは、

マラウィ共和国からのコーヒー
「ビフィアヒルズ農協」です。

コーヒー豆

マラウィ共和国をご存知でしょうか。

国旗

アフリカ大陸に位置し、国土のほとんどを高原と大きな湖が占めています。

マラウィのコーヒー栽培は1878年、スコットランドにあった1本のコーヒーの木が移植され、広まったとされています。

農園

ほぼ国内全土でコーヒーが栽培されていますが、主要産地は北部高地、中部高地、南部高地です。

主な輸出先は南アフリカ、スイス、ドイツ、英国となっています。日本の入荷量はわずか230袋(2012年実績)程度となっています。それゆえ、街で、マラウィコーヒーは見かけることはないかと思います。

コーヒーバッグ

さて、その気になる味は、

コーヒー豆

まず感じる強い苦味、湿った木の皮のようなフレーバー。

ここ最近は、飲みやすいバランス感の良いストレートコーヒーが続いていましたが、コーヒーの苦味の迫力をガツンと思いださせてくれる力強い味わい。

一方で、後味はみずみずしく、すっきりとしているところが、このコーヒーが一筋縄でいかない個性と言えます。

アフリカの大地の力強さ、高原の涼やかな気候と雄大な湖が生み出した味わい、ビターコーヒーが好きな方、是非ご賞味ください。

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

コーヒーがつむぎだす物語 ~希少ミャンマーコーヒー

3月になり、急に冬に逆戻りする日もありながらも、

ぽかぽかと陽気な日がやってきましたね。

桜が咲くのが待ち遠しいですね。何度見ても心を奪われる桜の不思議です。

管理人は例年桜が散ると治まる花粉症持ちですから、散るのも待ち遠しいというジレンマな季節でもあります。(笑)

さて、3月の限定コーヒーは、

なんとミャンマーからのコーヒー
「ピン・ウールウィン」です。

ミャンマーコーヒー豆

ミャンマーといえば民主化運動のスー・チーさんが有名ですが、

軍統治政府が、近年民主化されたことによる、新しいアジアの成長市場として期待されている国です。

ミャンマー産コーヒーは珍しく、管理人もなかなかお目にかかれることはありません。

生産量はまだまだ小さいため、同アジア地域の有名産地であるマレーシア・インドネシアなどに隠れてしまっています。

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ご紹介するピン・ウールウィンは、ミャンマー北部マンダレー地方シャン高原にある都市名です。

この街はイギリス植民地時代、避暑地として開発されため、英国風の町並みが残っています。

ミャンマーのコーヒー栽培は、意外に古く、1885年宣教師によってロブスタ種の栽培が始められ、アラビカ種の栽培はその後1930年にシャン州から始められました。

近年コーヒーの栽培面積は広がってきており、北部高地は、肥沃な赤土と適度な降水量があり高品質なアラビカコーヒーを生産するポテンシャルを秘めていると言われています。

ミャンマー生豆

さて、その気になる味は、

ミャンマーコーヒー豆アップ

初めて食す南国の果実をかじった時のように、甘味を中心に芳醇な風味が口の中に溢れだします。

一気に、不思議な豆の世界に心が運ばれてしまいます。

深いコクと伸びやかな香り、舌触りはとてもまろやか、心地よくストーリーは進んでいきます。

飲み込んだ後に残る渋さで、はっと我に返る、、、

コーヒーの味や香りも様々ですが、その魅力は味わいそのものよりも、

その豆と焙煎がつむぎだすめくるめく物語の面白さに浸ることが醍醐味なのかな、

そんな風に思わせてくれたコーヒーでした。

飲みやすく、奥行きのある味わい、ミャンマーのこれからのコーヒーにとても期待したいと思います。
管理人も太鼓判の新ブランドです。是非、この貴重な体験を味わってみてください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★