メキシコ遥か山奥、長寿の木、先住民の手

気づけば夏も終わり、かしましい蝉の鳴声が、鈴虫の居心地よい音色に変わりましね。

日が落ちるのも早くなり、秋の夜長を感じさせる季節になってきました。

いかがお過ごしでしょう。

さて、今月のコーヒーのご紹介です。
コーヒー豆1

9月の世界の限定コーヒーは、メキシコです。

メキシコのコーヒー生産地で近年注目を浴びているソンゴリア地域のコーヒーです。

生産者

山奥の先住民が住むこのエリアでは、2013年からコーヒー輸出による生活向上のための品質改善プロジェクトに励んできました。

そして、去年初めて輸出した先が日本でした。実は、この地域の初めての外国人訪問者もまた日本人という縁ある地域といえます。

生産者2

プロセスは手動の簡易式パルパーとセメント発酵槽というシンプルな工程ですが、何十年もこの地で生き延びてきた長寿の木 から採れたコーヒーはひと味もふた味も違います。

メキシコの山奥で静かに育ったピュアなコーヒーです。

コーヒーチェリー

さて、その味は、

コーヒー豆2

写真をご覧の通り、豆の形はふっくらと丸く、

どれも柔和でふくよかな表情を見せています。

湯を注いだ瞬間から立ち込める香り。

豆の香ばしさいっぱいに、中から広がる花のフレーバー。

口に含むと、深いコク、苦味も酸味も控えめで、しっかりと豆本来の風味を楽しめます。

舌の上でころころと、転がしてみてください。

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★