ミャンマーからの贈り物:グリーンランド農園のコーヒーで旅する「グリーンランドSL-28ナチュラル」〜2024年12月限定コーヒー

ミャンマーコーヒーの歴史: イギリス統治時代から始まるミャンマーのコーヒー栽培

ミャンマーのコーヒー栽培の歴史は、19世紀半ばに遡ります。1855年、イギリスの宣教師によってアラビカ種の苗木がミャンマーに持ち込まれたのが始まりです。この苗木は、南部のミェイクやダウェイ、そして避暑地として有名なピンウールウィン(旧名メイヨー)で栽培されました。これらの地域は、標高の高さや気候条件がコーヒー栽培に適しており、徐々に生産地として発展しました。

ミャンマーの国土は、標高2000メートル級の山々に囲まれた地形と、肥沃な土壌を持ちます。特に昼夜の寒暖差がコーヒーの風味を際立たせる条件を生み出し、高品質なコーヒー栽培に理想的な環境を提供しています。


特徴: フルーティーな香りと深い味わいが生む魅力

ミャンマーコーヒーは、他のアジア諸国とは異なるユニークな風味で知られています。その特徴は、鮮やかなフルーティーな香りと、奥行きのある味わい、そして後味の良さにあります。主にアラビカ種が栽培されており、これがミャンマーのコーヒーの繊細な酸味と甘みを生み出しています。

また、近年では環境に配慮した農法や品質向上のための技術導入が進んでおり、スペシャルティコーヒー市場での評価が急上昇しています。ナチュラルプロセス(天日乾燥)やウォッシュドプロセス(水洗式)、さらに近年注目を集めるハニープロセスなど、多様な精製方法が取り入れられています。それぞれの方法が豆の風味に個性を与え、多様な味わいを楽しめるのがミャンマーコーヒーの魅力です。


産地: ユワンガンを中心に広がる高品質なコーヒー

ミャンマーのコーヒー生産地は主に標高の高い地域に集中しています。その中でも特に有名なのが、シャン州のユワンガン地区です。この地域では、小規模農家が中心となり、農薬や化学肥料を使わないオーガニックな方法で栽培を行っています。ユワンガンは標高が高く、豊かな土壌と先進的な技術を活かして、高品質なアラビカ種を生産しています。

その他の注目産地としては、避暑地としても知られるピンウールウィンや、モーゴックがあります。これらの地域でも、丁寧に栽培されたアラビカ種のコーヒーが生産され、国内外で評価を高めています。


グリーンランド農園: 特別な風味を届けるシャン州の農園

今月ご紹介するのは、シャン州の「グリーンランド農園」から届けられる特別なコーヒーです。この農園は、標高1150メートルの高地に位置し、肥沃な土壌と昼夜の寒暖差を活かした高品質なコーヒーを生産しています。

グリーンランド農園の特徴
  • 味わい: フルーティーで甘みのある風味が特徴です。特に、トロピカルフルーツや赤いベリーのようなニュアンスが感じられ、まろやかな口当たりと後味に残るナッツの風味が楽しめます。
  • 精製方法: この農園では、ハニープロセスを採用しています。これは、コーヒーチェリーの果肉を部分的に残した状態で乾燥させる方法で、豆の甘みを引き出しつつ、酸味を控えめにする効果があります。これにより、フルーツのフレッシュさとコクが絶妙なバランスで調和しています。
  • 持続可能性: 環境への配慮も農園の重要な取り組みの一つです。持続可能な農法を採用し、農業コミュニティの支援を行うことで、地域社会とともに発展しています。

ミャンマーコーヒーで味わう物語

ミャンマーコーヒーは、歴史、自然の恵み、そして新しい技術の融合から生まれる宝物です。その一杯には、ミャンマーの風景や文化、人々の情熱が詰まっています。

グリーンランド農園のコーヒーを通じて、ミャンマーの新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。一杯のコーヒーが、あなたの日常に新たな視点と豊かさをもたらしてくれることでしょう。


ファクトチェックを元に、情報を正確に伝えつつ、読みやすさと魅力を高めました。追加の要望があればお知らせください!

味について

 コーヒーを蒸らした瞬間からベリーの香りが漂ってきて、上質な歯に⓪ナチュラル(完熟豆の天日乾燥)と気付きます。

ベリー感豊かな風味に、酸味もしっかりと感じつつも甘さに溶けて心地よい。雑味もなく、飲みやすいがしっかりとコクも感じます。大人の濃厚ベリーチョコレート、といったところか。クリスマスにぴったりではないでしょうか。

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★☆

コク ★★★

甘味 ★★★

焙煎 ★★☆  

フレーバー:ブルーベリー、チョコレート、蜜いも

農園データ

生産国ミャンマー
標高1150
品種SL-28
精選ハニープロセス

ミャンマー新時代と自由の味のするコーヒー


5月のコーヒーのご紹介です。

「ミャンマー アラビカ SEIZAN」です。

ミャンマー連邦共和国は東南アジアのインドシナ半島西部に位置しています。

ミャンマーでは長年軍事政権の支配下にあり、言論の自由はなく、出版物は政府が検閲されていました。政権に反対する人たちは投獄される一方、経済面では周辺最貧国となっていました。

2015年、半世紀にわたる軍事政権に終止符が打たれ、ミャンマー民主化のシンボルであり、長年政権より自宅軟禁とされていたアウンサンスーチーをトップとする民主政権時代が幕開けしました。

これをきっかけに諸外国からの投資も活発になり、日本でも政府を中心にミャンマーと日本間での経済活動セミナーなども多数開催されています。

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ミャンマーは、コーヒーの産地としては今まであまり馴染みがありませんでしたが、実はここ1年程で急速に品質が向上し、新たなコーヒー生産地として、今世界中から注目されている産地です。

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世界的なカップテイスター達が、ミャンマーの中小規模コーヒー農家が生産する、コーヒーの品質向上を目指し、2014年から支援を開始しています。

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さて、その味は、

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写真でご覧いただける通りの浅煎り豆。

香りは柔らかく、心地よいです。

口に含むとしっかりとした酸味、ほんのり甘みもあらわれます。

そこはかとなくナッツを砕いた香りが漂います。

クリーンで雑味が少なく、若々しさ、上品さを感じられるコーヒーです。

 

 

—-風味バランス—-

苦味 ☆☆☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

 

コーヒーがつむぎだす物語 ~希少ミャンマーコーヒー


3月になり、急に冬に逆戻りする日もありながらも、

ぽかぽかと陽気な日がやってきましたね。

桜が咲くのが待ち遠しいですね。何度見ても心を奪われる桜の不思議です。

管理人は例年桜が散ると治まる花粉症持ちですから、散るのも待ち遠しいというジレンマな季節でもあります。(笑)

さて、3月の限定コーヒーは、

なんとミャンマーからのコーヒー
「ピン・ウールウィン」です。

ミャンマーコーヒー豆

ミャンマーといえば民主化運動のスー・チーさんが有名ですが、

軍統治政府が、近年民主化されたことによる、新しいアジアの成長市場として期待されている国です。

ミャンマー産コーヒーは珍しく、管理人もなかなかお目にかかれることはありません。

生産量はまだまだ小さいため、同アジア地域の有名産地であるマレーシア・インドネシアなどに隠れてしまっています。

mya-map

ご紹介するピン・ウールウィンは、ミャンマー北部マンダレー地方シャン高原にある都市名です。

この街はイギリス植民地時代、避暑地として開発されため、英国風の町並みが残っています。

ミャンマーのコーヒー栽培は、意外に古く、1885年宣教師によってロブスタ種の栽培が始められ、アラビカ種の栽培はその後1930年にシャン州から始められました。

近年コーヒーの栽培面積は広がってきており、北部高地は、肥沃な赤土と適度な降水量があり高品質なアラビカコーヒーを生産するポテンシャルを秘めていると言われています。

ミャンマー生豆

さて、その気になる味は、

ミャンマーコーヒー豆アップ

初めて食す南国の果実をかじった時のように、甘味を中心に芳醇な風味が口の中に溢れだします。

一気に、不思議な豆の世界に心が運ばれてしまいます。

深いコクと伸びやかな香り、舌触りはとてもまろやか、心地よくストーリーは進んでいきます。

飲み込んだ後に残る渋さで、はっと我に返る、、、

コーヒーの味や香りも様々ですが、その魅力は味わいそのものよりも、

その豆と焙煎がつむぎだすめくるめく物語の面白さに浸ることが醍醐味なのかな、

そんな風に思わせてくれたコーヒーでした。

飲みやすく、奥行きのある味わい、ミャンマーのこれからのコーヒーにとても期待したいと思います。
管理人も太鼓判の新ブランドです。是非、この貴重な体験を味わってみてください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★