ミャンマー新時代と自由の味のするコーヒー

5月のコーヒーのご紹介です。

「ミャンマー アラビカ SEIZAN」です。

ミャンマー連邦共和国は東南アジアのインドシナ半島西部に位置しています。

ミャンマーでは長年軍事政権の支配下にあり、言論の自由はなく、出版物は政府が検閲されていました。政権に反対する人たちは投獄される一方、経済面では周辺最貧国となっていました。

2015年、半世紀にわたる軍事政権に終止符が打たれ、ミャンマー民主化のシンボルであり、長年政権より自宅軟禁とされていたアウンサンスーチーをトップとする民主政権時代が幕開けしました。

これをきっかけに諸外国からの投資も活発になり、日本でも政府を中心にミャンマーと日本間での経済活動セミナーなども多数開催されています。

farm1

ミャンマーは、コーヒーの産地としては今まであまり馴染みがありませんでしたが、実はここ1年程で急速に品質が向上し、新たなコーヒー生産地として、今世界中から注目されている産地です。

farm3

世界的なカップテイスター達が、ミャンマーの中小規模コーヒー農家が生産する、コーヒーの品質向上を目指し、2014年から支援を開始しています。

farm2

さて、その味は、

focus

写真でご覧いただける通りの浅煎り豆。

香りは柔らかく、心地よいです。

口に含むとしっかりとした酸味、ほんのり甘みもあらわれます。

そこはかとなくナッツを砕いた香りが漂います。

クリーンで雑味が少なく、若々しさ、上品さを感じられるコーヒーです。

 

 

—-風味バランス—-

苦味 ☆☆☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

 

コーヒーがつむぎだす物語 ~希少ミャンマーコーヒー

3月になり、急に冬に逆戻りする日もありながらも、

ぽかぽかと陽気な日がやってきましたね。

桜が咲くのが待ち遠しいですね。何度見ても心を奪われる桜の不思議です。

管理人は例年桜が散ると治まる花粉症持ちですから、散るのも待ち遠しいというジレンマな季節でもあります。(笑)

さて、3月の限定コーヒーは、

なんとミャンマーからのコーヒー
「ピン・ウールウィン」です。

ミャンマーコーヒー豆

ミャンマーといえば民主化運動のスー・チーさんが有名ですが、

軍統治政府が、近年民主化されたことによる、新しいアジアの成長市場として期待されている国です。

ミャンマー産コーヒーは珍しく、管理人もなかなかお目にかかれることはありません。

生産量はまだまだ小さいため、同アジア地域の有名産地であるマレーシア・インドネシアなどに隠れてしまっています。

mya-map

ご紹介するピン・ウールウィンは、ミャンマー北部マンダレー地方シャン高原にある都市名です。

この街はイギリス植民地時代、避暑地として開発されため、英国風の町並みが残っています。

ミャンマーのコーヒー栽培は、意外に古く、1885年宣教師によってロブスタ種の栽培が始められ、アラビカ種の栽培はその後1930年にシャン州から始められました。

近年コーヒーの栽培面積は広がってきており、北部高地は、肥沃な赤土と適度な降水量があり高品質なアラビカコーヒーを生産するポテンシャルを秘めていると言われています。

ミャンマー生豆

さて、その気になる味は、

ミャンマーコーヒー豆アップ

初めて食す南国の果実をかじった時のように、甘味を中心に芳醇な風味が口の中に溢れだします。

一気に、不思議な豆の世界に心が運ばれてしまいます。

深いコクと伸びやかな香り、舌触りはとてもまろやか、心地よくストーリーは進んでいきます。

飲み込んだ後に残る渋さで、はっと我に返る、、、

コーヒーの味や香りも様々ですが、その魅力は味わいそのものよりも、

その豆と焙煎がつむぎだすめくるめく物語の面白さに浸ることが醍醐味なのかな、

そんな風に思わせてくれたコーヒーでした。

飲みやすく、奥行きのある味わい、ミャンマーのこれからのコーヒーにとても期待したいと思います。
管理人も太鼓判の新ブランドです。是非、この貴重な体験を味わってみてください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★