コスタリカ 海の味のする珈琲 ピランゴスタ農協〜2021年8月限定コーヒー

8月限定コーヒーはコスタリカから「ピランゴスタ農協」です。

マリンサウナ

そう呼ばれる乾燥工程で精選された非常に珍しいコーヒーです。

コーヒーの実を摘んで、果実や皮部分を落として、豆にする精選工程には、

ナチュラル(天日)

ウォッシュド(水)

などが主流です。

マリンサウナはその名の通り

収穫後のコーヒーチェリーを、ビーチへ運び、海辺で寝かします。

海風のマイナスイオンや、塩分・ミネラルを含んだ湿った空気でヒーティングすることによって、コーヒーチェリーの成分の分解を促進します。

2、3日マリンサウナを経て、アフリカンベッド(日陰干し)に移動して、じっくりと乾燥させて仕上げます。

前回のコスタリカコーヒー

スモーキー燻る 大人びた雰囲気の中 

とろりと甘い蜂蜜 青いレモンがしびらせる

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

甘味 ★★☆

焙煎 ★★☆  

フレーバー:レモン 蜂蜜 青草 炭

コスタリカ 蜂蜜の罠にかかって


6月のコーヒーは「コスタリカ ハニープロセス」です。

コスタリカ、トレリオス地域の小農家から届きました。

コスタリカではコーヒーチェリーの果肉と粘液を完全に水洗いで落とした状態で、

乾燥させてコーヒー豆とするフルウォッシュド方式が主流ですが、

こちらのコーヒー豆は、ハニープロセスという、

果肉を取り除いた後、果実内の粘液が残った状態で乾燥させる方式で作られています。

この粘液はミューシレージと言い、その感触が蜂蜜と似ていることから、

ハニーとも呼ばれます。

ミューシレージには、糖分と酸味を含有しており、これを洗い流さずに乾燥させることで、コーヒー豆にこの成分が染み込むと言われています。

前回のコスタリカ記事はこちら

さて、飲んでみましょう。

カップに近づくと甘いフローラルが伸びやかに鼻を抜けていきます。

雨あがりの森の朝に迷い込んだような木々の香りが穏やかに漂います。

魅惑的な香りにとらわれたまま一口含むと、

強い花の蜜がわっと広がり思わず目を開きます。

蜜の芯にあった若々しい酸味が舌をからめとります。

その後にはなんともやさしい苦味がじんと余韻を残します。

甘み、酸味、苦味、そしてコク、それぞれの個性が際立ちながらも、

まるでそれぞれの役者が呼応しながら順になって芝居をするようなバランスにまさに心を奪われるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★★☆

コク ★★☆

焙煎 ★★☆

コスタリカ深煎り豆、広がる香ばしさ


5月の限定コーヒーのお知らせです。

とはいえ、既に21日、遅くなってしまい申し訳ございません。記事を書く時期にちょうど季節の変わり目の風邪を引いてしまいました。

皆様もこの時期の風邪にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今月の限定コーヒーは、

コスタリカからのコーヒー
「コスタリカ トリアルバ アキアレス」です。

コスタリカ

コーヒーの名前の由来である「トリアルバアキアレス」、首都サンホセから南東に1.5時間の場所に位置するコスタリカ最大の農園です。

農園

農園は熱帯雨林に覆われ、農園内には湧水、水路があり、コーヒーの木々に潤沢な水を提供しています。

農園2

さて、その味は、

コスタリカ

まろやかな風味の中に、豆がしっかりと香ります。

焙煎は少し深めで苦味もじんわりと広がります。

口の中で直接豆をかじったような魅惑の香ばしさを楽しめるコーヒーです。

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ★☆☆

コク ★★☆

 

ちなみに私もコスタリカのあるコーヒー農園に訪れたことがあります。

コスタリカは自然豊かで観光資源を大切にするとても素敵な国です。

熱帯森林、ジャングルなどをめぐるツアーも充実しています。機会があれば是非旅行してみてはいかがでしょう。

暖冬、柑橘のアロマ コスタリカ セントタラスコーヒー


明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年の正月は本当に暖かく、外にて、ふとコートを腕にかけて、という瞬間もちらほらありました。名古屋では雪の1月も珍しくないですが、そんな気配はありませんでした。

さて、本年最初の限定コーヒー、1月の限定コーヒーは、

コスタリカ共和国 「セントタラスSHB」です。

コーヒー豆

高地だけで栽培される「タラス」のコーヒーは『酸味が豊かで上品、コクがあり特に良い香りがある』と言われ、世界中で高く評価されています。

農園写真

セントタラス SHBについて

グティエレスファミリーとその友人たちの農園(約100ヘクタール)で一粒ずつ丁寧に収穫されたコーヒーチェリーは、自社工場(モンターニャス・デル・ディアマンテ)に運ばれ、一貫して生豆まで仕上げています。

コーヒー豆

香りは柑橘のアロマが伸びやかに広がります。

他にはない、とてもユニークな味わいを楽しめます。

口に含むとまずレモンとオレンジの間くらいのシトラスの酸味が広がります。

酸味の合間に感じる甘みがまろやかさを生んでいて、

柑橘のような、絶妙な、心地よい酸っぱさが楽しめます。

是非、この酸味を味わってください。

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★★

コク ★★☆

 

なお、以前に書いた管理人のコスタリカちょこっと旅行記もよろければ。

『コスタリカ エルバス ブラック・ハニー』西原珈琲店3月の限定コーヒー


西原珈琲店の世界のコーヒー3月の限定コーヒーは、

『コスタリカ エルバス ブラック・ハニー』です。

中米コスタリカからのコーヒーです。

コスタリカ豆写真2

さて、豆を見てみましょう。

コスタリカ豆写真1
豆の大きさは小さ目で、おしりのふっくらとした形をしています。

 

口に含むと、どきっとするような酸味がはじけます。

酸味と一緒にさわやかな香りが鼻を抜けていきます。

 

この酸味をより、楽しんでいただくうえで、

少し重ための甘さをもったスイーツと合わせて頂くと、

甘さとさわやかな酸味がバランスよくお楽しみいただけます。

 

 

本山本店では、こちらのコスタリカに合わせて、新作ケーキをご用意しました。

苺のロールケーキ

旬な苺と濃厚クリームを使った『苺のロールケーキ』です。

 

珈琲の酸味とフレッシュな苺の酸味が丁度バランスよく、

濃厚なクリームと柔らかなスポンジがぴったりです。

 

是非、コスタリカコーヒーのお供にご賞味ください。

 

本山本店の早咲き桜です。

早咲き桜

世界のコーヒー6月限定『コスタリカ ドニャ・ハエル ハニー』


西原珈琲店の世界のコーヒー6月の限定コーヒーは、

『コスタリカ ドニャ・ハエル ハニー』です。

中米コスタリカからのコーヒー豆です。

コスタリカ豆1

まずは豆を見てみましょう。

まるまるとふっくらした身の大きな形。

コスタリカ豆2

香りはとても柔らかくやさしい、

口に含むと、一気にベリー果肉の甘みが広がります。

中心には、若々しい酸味がきゅっと引き締まっています。

後味はさわやかでほんのりとスモーキーさがただよいます。

名前に「ハニー」とあるとおり、舌で転がしたくなる上品な甘みを楽しめる逸品です。

コスタリカからの珈琲豆、是非ご賞味下さい。

———珈琲豆いろは———

コスタリカの最高のコーヒー産地の一つ、タラスエリアにある、

「アグリビッド・コーヒー精製場(ウェットミル)。

このミルは、家族経営の14農園のみで形成されており、

このような精製場はマイクロ・ミルと呼ばれています。

規模は小さいのですが、農園から近く、またきめ細やかな水洗処理や選別、

乾燥が行われることで、そのエリアの土壌や気候が育むことで生まれる

特徴的な風味が発揮されるコーヒーが生産されています。

 

———<おまけ>管理人の旅行記———

管理人はコスタリカを1週間旅行したことがあります。

コスタリカは憲法において環境保障をうたっており、国土の約4分の1が国立公園・自然保護区となっています。

熱帯雨林やそこに生きる貴重な動植物を観光資源としても公開することで、周辺国の中でも経済的にも大きく成長しています。

あの「ジュラシックパーク」もコスタリカにて撮影されたそうです。

管理人も様々な場所を巡りました。その中でも国の東側、つまりカリブ海側をボートで巡るツアーが印象的でした。

国中心に位置するサンホセから、カリブ側に近づくにつれ、段々と日差しが

強く、気温も暑くなっていくのを感じました。

カリブ側に着くと、肌にまとまりつくような強い湿気に「ああ、ここがあのカリブか」と妙に納得したのを感じました。

車で東西を一日で行き来出来るような国土でこんなにも環境が変わるのかととても驚いたのを覚えています。

さて、コスタリカのあるコーヒー農園を訪れた際の写真も一つご紹介します。こちらで頂いたコーヒーの味は今も忘れません。

コスタリカコーヒー農園