赤に魅せられて~ケニアの赤土と小石川の紅葉

こんにちは。早12月となりました。

年も暮れとなり、道端の木々も新しい年を待って、葉の色を赤くにじませじっとしているようです。

先日、東京飯田橋にある小石川公園に紅葉を見に行きました。

小石川公園は江戸時代初期、寛永6年に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に 完成した庭園。

光圀は作庭に際し、明の儒学者である朱舜水の意見をとり入れ、中国の教え「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後 れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。

都会の中心にあって広々とした公園は、池を中心に、紅葉、橋、山といった景観豊かな情景が広がっています。しっかりと管理整備された公園内は実に美しく、赤々と染まる紅葉がドラマチックで優美な姿を見せてくれます。

紅葉

さて、12月のコーヒーは、アフリカはケニアから

「ケニア レッドマウンテン」です。

前回のケニアコーヒー記事

コーヒー豆1

ケニアの中でも最もコーヒー栽培の歴史の長い、キアンブ地区。

レッドマウンテン

この名の由来は、この土地の土壌、「キクユ」にあります。

キクユは肥沃な赤土です。

レッドマウンテンはこの赤い大地の恵みいっぱいを実に詰め込んでいます。

完熟豆だけを丁寧にハンドピックし、時間をかけて天日乾燥をされました。

さて、その味は、

湿った枯れ木の穏やかな香り。

口に含むと上品な酸味が舌の上で転がります。

ふっと現われる苦味は一瞬立ち上がって跡を残しません。

深いコクが長い余韻を作り出します。

渋みなど雑味は一切なくクリーン。

ケニアの同エリアの上級豆の品質は常に最高レベルであって私たちを裏切りません。

美しい紅葉を眺めながらの赤土で育ったコーヒーなど、いかがでしょう。

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★☆☆

コク ★★★

焙煎 ★★☆

【アルバイト募集】西原珈琲店・cafe Kahve haneの求人情報

求人情報(募集期限:2017年12月20日まで)

珈琲専門店で働いてみませんか?

炭火焼焙煎の本格珈琲と寛ぎのカフェ空間を提供する西原珈琲店、そして、紅茶・パスタ専門店カフェカーベハーネにて、フリーター・アルバイトを募集いたします。

休憩時にはオリジナルまかない(珈琲、お食事)がございます。

クリスタルマウンテン

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西原珈琲店栄店、cafe Kahve hane(カーベハーネ)にてアルバイトを募集いたします。

1.アルバイト

➀西原珈琲店栄店、②cafe Kahve hane

時給: ➀900円~、②900円~

まかないあり: ➀コーヒー、食事、②飲み物、パスタ

勤務場所:栄

※能力・経験次第で1000円以上の方も複数いらっしゃいます。

主婦・学生の方、40歳以上の方、沢山働きたい方も歓迎いたします。

求人のお問い合わせ、また応募は下記連絡先まで「ホームページ求人の件」とお電話にてお願いいたします。

TELL: 052-781-4826

マラウイからやってきたゲイシャ

こんにちは。11月となり、気づけばもう年末です。

本当に月日の流れは早いものです。

管理人は、先日、縁あって東京永田町にある日枝神社へ参拝する機会がありました。

日枝神社は徳川家によって江戸城の鎮守とされ、江戸の町の代表的な神社であったと言われています。

こちらは首相官邸のすぐ近くにあり、アメリカのトランプ大統領来日を控え、周辺警備はものものしい様相でした。

こちらの神社の面白いところは、神殿が大変な高台にあり、境内に入るには長い階段を上る必要があるのですが、エスカレーターが設置されており、それにのって境内付近まで向かうことができるのです。

境内の神殿は荘厳で高台の空と合わさって力強い存在感を見せてくれます。ただ、残念なのは空を分断する周辺の高層ビルです。立地柄やむを得ないものの、階段を上って、世俗から一段と離れていきながらも、ビルがまたそれを追いかけてくるような、そんなさみしさも感じました。

さて、話は変わって、11月のコーヒーは、アフリカはマラウイ共和国から

「マラウイ ウシンギニ農園」です。

前回のマラウイコーヒー記事

マラウイ豆1

ウシンギニ農園

ウシンギニ農園は2011年に創設された新しい農園です。

同農園は、 タンザニアのムビンガ地区とマ ラウィ湖を一 望できる標高1467mのヴィフィア高地のウシシャ村にあります。

栽培品種は、 ゲイシャとニカを中心に栽培されています。

収穫された完熟チェリーは精選後、 アフリカンベッドで14~21日かけて乾燥されます。 そし て仕上がったコーヒーはバッチごとに管理され、 厳しい品質検査を行ったのち輸出されます。

さて、その味は、

マラウイ豆2

スモーキーな香りが心地よく、スモーキーの中には柑橘も感じます。

口に含めば、その苦味の強さにはっとします。

そして、ビターと絡み合って、しみだすジューシーな酸味、飲み込んだ後の余韻にはほんのり甘さも立ち上がります。

強さと弱さ、様々な風味がまじりあう個性に、最初は抵抗感もありながらもだんだんと次の味に惹かれていきます。

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★★☆

コク ★☆☆

焙煎 ★★☆

ボリビア アンデス山脈に抱かれたコーヒー

10月に入り、秋らしい涼しい気候になってきましたね。

管理人は先週、ベトナム、南部の大都市ホーチミンに行きました。あちらは気温は30~35度と真夏です。

都市でも交通インフラが整っていないベトナムの交通手段はバイクです。

街の道路はどこもバイクというバイクが埋め尽くしていて、これはもう圧倒されます。

外国人の移動手段は主にタクシーとなりますが、タクシーから眺めるバイク群はなかなかエキサイティングな光景であります。

一方で、バイクに乗る人たちを見ていると気づくことがあります。皆、若いのです。高齢の方がそもそもバイクに乗らない、というのもあると思いますが、とにかく20~30代くらいの若者が二人乗り、三人乗り、時には四人乗り!で走っています。

ベトナムは平均年齢29歳らしいですが、これは本当にその通りだな、まざまざと見せつけられます。

排気ガスや未整備のインフラなど住むのは楽ではなさそうですが、人々の生活の息遣いや若いエネルギー溢れる地は、清潔で安全な日本とはまた違った魅力を感じました。

さて、話は変わって、10月のコーヒーは、南米ボリビアから

「ボリビア カラママルカ」です。

ボリビアコーヒー豆

豆を紹介

ボリビアは、ブラジル、ペルー、チリに囲まれた場所にあります。

1952年のボリビア革命で行われた農地改革により、サンタクルス県を中心とした東部の低地地帯で農業開発が進み、コーヒー、大豆、トウキビ、綿花、バナナなどの栽培が始まりました。

その後コーヒーはアンデス山脈の北東山麓ユンガス地方へと広がり、現在同国のコーヒー生産の95%を占めるー大産地となっています。

カラマルカはカラマのカントン地区生産者グループの名称です。零細農家が各々の豆を持ちより、ひとつの商品として仕上げました。

さて、その味は、

ボリビアコーヒー豆

その香りは、ナッツの香りがバランスよく、奥行きをもって感じられます。

その味は、香り高い風味の中でクリーンな苦味、そしてコクがあります。

舌の上で豆の香ばしさが良く転がります。

余韻は柔らかく、苦味は後を残しません。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ☆☆☆

コク ★★☆

焙煎 ★★☆

カーベハーネ25周年記念祭

1992年、名古屋栄に、マリアージュフレールの紅茶と本格珈琲と寛ぎ空間のカフェが生まれました。

美味しいコーヒーと紅茶と、そして注文してから茹でるホームメイドパスタを楽しんで頂けるカフェカーベハーネは、今年、25周年を迎えます。

地域の皆さまに愛され、25周年を迎えられたことを感謝申し上げます。

25周年を記念しまして、10月20日までの感謝祭として、

ディナーのパスタセットをソフトドリンク付き1000円でご提供させて頂きます。

また、ケーキセットはオールタイム150円引きでご提供いたします。

是非、この機会に、カーベハーネの美味しいパスタとケーキを堪能してください。

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カーベハーネのパスタメニューはこちら

 

また、西原珈琲店は今年30周年を迎えました。

感謝記念として、9月15日から10月31日まで、ケーキセットを100円引きにてご提供させて頂きます。是非、コーヒーと合わせて当店こだわりのケーキをこの機会にご賞味ください。

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西原珈琲店30周年記念祭

昭和63年4月、名古屋本山にて、炭火焙煎の本格珈琲と寛ぎの空間にこだわった珈琲専門店が生まれました。

ご注文一杯ずつ、ハンドドリップでコーヒーを淹れて、選び抜いたカップでご提供するスタイルを創業以来、今も変わらず。

お客様に美味しいコーヒーを心ゆくまで楽しんで頂きたい、そしてほっと休んで頂きたい、そんな想いをもって、今年、西原珈琲店は30周年を迎えました。

地域の皆さまに愛され、当店が、変わらぬお店であり続けてられていることを感謝申し上げます。

 

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西原珈琲店栄店では、感謝記念として、9月15日から10月31日まで、

ケーキセットを100円引きにてご提供させて頂きます。是非、コーヒーと合わせて当店こだわりのケーキをこの機会にご賞味ください。

 

また、カーベハーネは、今年25周年を迎えました。

記念として、ディナーのパスタセットをソフトドリンク付き1000円でご提供します。

ケーキセットはオールタイム150円引きでご提供させて頂きます。

※10月20日まで

天空の丘からの贈り物~ルワンダスカイヒル

9月になりました。秋らしい涼やか気候となり、過ごしやすくなってきましたね。

最近、管理人はクロスバイクにハマっています。

晴れた日は自転車で通勤するのですが、本当に爽快です。

クロスバイクは、レース用のロードバイクと一般自転車の中間で、

街乗り向けながらも、デザインを意識しながらも、本格的な走りも楽しむことができるという自転車です。

私が購入したのはTREKというアメリカのメーカーで、21段階ギアの軽量アルミフレームです。

とにかく走りが楽しいです。登坂もギア調整で立ちこぎしなくてもよく、

フラットな道であればギアを重くすれば、シャカシャカこがずとも

ゆったりと希望のスピードを出すことができます。

自転車というと単なる移動手段でしかなかったのですが、

これは「乗るを楽しむ」ことができるので、とても気に入っています。

オシャレな自転車に乗っているだけで気分も良く、走りも爽快。

普通の自転車よりは少しお値段もしましたが、その分自転車通勤が増えて、交通費をカットでき、運動にもなって健康にも良い。良いことづくめですので、とてもお薦めですよ。

さて、9月のコーヒーは、ルワンダ共和国から

「ルワンダ スカイヒル」です。

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ルワンダ、ニャマシェケ地区、高度1700m~、高々と天空に浮かぶ丘ような「スカイヒル」で栽培された、ブルボン種です。

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さて、その味は、

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こちらのコーヒーは、苦味がしっかりとあります。

大人のコーヒーと言いますでしょうか、ビターな味に慣れない方は、少し抵抗があるかもしれません。

様々なストレートコーヒーを楽しまれるお客様、また、

コーヒーは苦い方が好き、というお客様には是非ご賞味いただきたいと思います。

ビターな味でも、例えばレアチーズケーキを一口ずつ食べながら、コーヒーを飲んでいくと、味のバランスが変わってまた違った楽しみがあると思います。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★★

酸味 ★☆☆

コク ★☆☆

焙煎 ★★☆

グランレイナ 偉大なる女王の品格

8月のコーヒーは、インドネシアはスマトラ島から

「マンデリン グランレイナ」です。

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北スマトラ州のトバ湖南岸に位置する「リントン地域」

19世紀後半に始まったとされる、マンデリンコーヒー栽培の中でも歴史ある地域であり、最も古いコーヒー品種のティピカが多く残っています。

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「マンデリン グランレイナ(偉大なる女王)」はその原料を出来るだけ畑に近いところから仕入れ、定温保管、比重選別、サイズ選別、手選別といった厳密な品質管理を行っています。

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本来マンデリンにはサイズの規格はありませんが、グランレイナは6~7mmをメインにサイズを整え、欠け豆や先割豆等マンデリン特有の豆を手選別によって取り除いており、生豆の外観も美しいコーヒーに仕上げる事が出来ました。

さて、その味は、

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カップのコーヒーにまずは鼻を近づけてみます。

太陽の光を鬱蒼とした木々の葉が覆い隠す森林の中に分け入ったような、

少し湿った土と、みずみずしい葉や幹の緑の香りに包まれているような伸びやかな香り。

まるで高原リゾートのような贅沢なリラックスタイムを作り出してくれます。

その味も実に良い。

まず、感じて頂きたいのは、この豆本来の酸味です。

柑橘のような「きゅっと」引き締まるような酸味が、

苦味やコクといった味のバランスをしっかりと引き締め、風味に品格を与えています。

飲み込むたび、香りが鼻を突き抜け、口の中にはさわやかな酸味が余韻となって残る、

そして心もやすらぐ。

 

グランレイナ

偉大なる女王の名に恥じぬ素晴らしい豆です。

 

大変希少です。是非ご賞味ください。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★☆☆

酸味 ★★☆

コク ★★★

焙煎 ★★☆

真夏のコンゴ、温暖化と一杯のコーヒー

気づけばもう夏真っ盛りの7月。

暑いですね。本当に。そして蒸し暑い。

また、夕方急ににわか雨が降ったりします。ここは東南アジアなのかなと思うことがあります。

これって温暖化の影響なのかな、となんだかニュースでよく見る温暖化による気象問題が身近になったように思えてきます。

さて、最近アメリカのトランプ大統領が、CO2削減を多国間で定めたパリ協定から離脱したとうニュースがありました。

理由はアメリカの経済成長に悪影響があるからということです。

温暖化によって、北極の氷が解けて、海面上昇し、モルディブなどの島が消えてしまうといって話は有名ですが、

コーヒー生産の世界では、非常に深刻な影響を懸念する声が各所で上がっています。例えば、コーヒー生産は赤道付近に沿って生産地がアジア、中南米、アフリカと世界中に広がっていますが、気温上昇によって、雨量の変化、害虫の発生などの影響が既に報告されており、これは今後より深刻になっていく予測がされています。これはとてつもない経済損失です。

普段の生活で何気なく飲むコーヒー一杯も、実は世界レベルの絶妙な気温と環境に育まれ、私たちにの手元に繋がっていることがわかってきます。

ほっと一息つく、美味しいコーヒー一杯が、何か大切なことを見失う前のブレーキになってほしいと思う今日このごろです。

さて、7月のコーヒーは、日本からはるか遠く、アフリカ、今後からの逸品です。

「コンゴ カホンド ウォッシングステーション」です。

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アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に広がり、世界で11番目の面積を擁する広大な国家であるコンゴ民主共和国。

南部は高地、西部は台地、北部は草原、東部は高原であり、コーヒー栽培は東部のキブ州、および南キブ州で行われております。

コーヒーはベルギー植民地時代に導入され、多くのコーヒー農園が開発されました。アラビカ種は19世紀末に中米から、ロブスタ種は20世紀初頭にインドネシアとセイロン(現スリランカ)から導入されたと言われています。

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コンゴ民主共和国は、近年高品質なコーヒーが産出されていることで注目されている「ルワンダ」の隣国であり、現在ではコンゴ民主共和国でも欧米の支援によってアラビカ種の高品質なコーヒー生産に力を入れています。

「カホンド ウォッシングステーション」はルワンダ西部州に隣接する北キブ州イザレ地区カホンドという地域にて、数百の零細農家から収穫されたコーヒーを集約し、厳選されたコーヒー豆です。

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さて、その味は、

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こちらのコーヒー、香りが実に素晴らしい。

是非まずは鼻をカップから漂う湯気に近づけてみてください。

鼻からずっと奥に伸びやかに広がる、深くバランスのよい香り、自然体から力が抜けていきます。

 

そして、味わいもまた良し。

 

しっかりとしたコク、舌の上にからまるまろやかさ、そして、

口の中に広がる豆を砕いたようなコーヒー豆の香ばしさ。

 

焙煎は深めで苦味もありますが、クリーンな味わいで抵抗感はありません。

 

—-風味バランス—-

苦味 ★★☆

酸味 ☆☆☆

コク ★★★

焙煎 ★★☆

 

ハイチコーヒー~カリブの潮風が運んできた初夏

6月のコーヒーのご紹介です。

「ハイチ ブルーパインフォレスト」です。

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カリブ海に浮かぶ、イスパニョーラ島。

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同じカリブ海のジャマイカやキューバと並び、ここイスパニョーラ島のハイチのコーヒーも世界的に評価されている産地の一つです。

ハイチとは、カリブ海の言葉で「山脈の島」という意味です。その名の通り、島全体が峻険な山岳地帯となっており急峻な地形と、カリブ海から吹く風が織りなす気象環境が香り高いハイチのコーヒーを生み出しています。

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「ブルーパインフォレスト」コーヒーは松の木が覆うハイチ最大の森林地帯のすその、カリブ海からの風を受ける標高800~1000mで栽培されたコーヒーです。

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さて、その味は、

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香りはやさしく、ほんのりとアーモンドの香り。

その味は軽やかなですが、バランスよくコクもあります。

舌からのどまでさわやかな酸味が抜けていくのが心地良い。

吹き抜けるカリブの潮風に思いをはせながら、

初夏の季節にぴったりのストレートです。

 

—-風味バランス—-

苦味 ☆☆☆

酸味 ★★☆

コク ★☆☆